国際親善試合／C大坂vsマンチェスター.U

国内のJ1クラブは代表戦のため中断、海外クラブは新シーズン前という機会を機に親善マッチが行われている。
特にイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルFCが商業的なアジア戦略も兼ねて今週は日本に上陸。

先日は横浜と戦ったマンUは大阪・長居スタジアムでセレッソ大阪と対戦した。


この両チームにあって共通する選手と言えばやはり「香川真司」。

J2時代のセレッソ大阪から海外・ドイツへ。確かな実績を残し今や世界のビッグクラブの1つと言ってもいいイングランドの名門・マンチェスター.U所属。2年目でありながら早くも今年は攻撃の中心として期待が掛かるにまでに成長。日本代表でも期待が掛かるエース。
大阪で初の凱旋試合となったこの試合でも、スタジアムの観衆の多さが示す通り彼のプレー振りに終始注目は集まったところだろう。


試合が始まってみてもやはりマンUの攻撃は香川が中心。完全に彼からスイッチが入りチャンスを作り出す。
しかし、何か物足り無さが。それは滅多に戦う機会の無い世界の強豪相手に先日の横浜同様、一泡吹かせようと積極的に自分達のサッカーをぶつけに行ったセレッソがそこに居たからだった。
勢いそのままに先制点もセレッソが奪って試合は後半へ。


後半始まっての序盤。この試合の「主役」に見せ場が訪れる。PKを獲得したマンU。やはりキッカーは香川。
しかし、PKはJ2時代共にプレーしたセレッソGKキム・ジンヒョンに防がれ好機は逸したかに見えた。

だが、さすがは世界に登り詰めた選手。直ぐ様のチャンスから華々しい凱旋GOALを決め切ってみせる。巧みなファーストタッチからDF、GKと続けて相手の隙を突いたゴール。
直後に交代で退いたが、多くの観衆の期待に応える特に彼をセレッソ時代から見守ってきたファンやサポーターに確かな「姿」を見せた活躍だった。


試合も1-1。試合を通じてもマンUと互角に戦っていたと言っても過言ではないセレッソ。そんなセレッソの背番号で特に存在感を示す番号が「8」と「13」か。

8番は今やセレッソの伝統その物。元日本代表・FW森島を皮切りに、香川に清武、そして今は柿谷が背負う。クラブの特色を背番号で紡いでいくセレッソのこのサッカー愛にはサッカーファンとして拍手喝采。

そして、その下に位置する番号が「13」。将来のエース候補が身に付ける番号かと伺える。先の清武や柿谷がそうだった。
今季この13番を背負うのが南野。まだ若干18歳の新鋭がこの試合で世界を相手に魅せた。

ペナルティエリア外から豪快に右足を一閃。渾身で放たれたミドル弾は世界の強豪相手にインパクトを残すかのようなスーパーゴール。チームの奮闘ぶりをも象徴するような確かな一発はスタジアムもどよめいていたのは確か。クラブとしても頼もしい気迫を見せた南野の得点でセレッソが世界の強豪相手に勝ち越しに成功する。


試合も残り1分。
「横浜に続いてセレッソも？」とJリーグファンとしては期待が膨らむばかりだったが、やはり世界の強豪が最後の最後で意地を見せ2-2で試合終了。


世界のトップレベルに挑み続ける香川。世界の強豪相手に横浜F.マリノスに続いて簡単には勝利を明け渡さなかったセレッソ大阪。

世界を相手に今後も日本サッカーを応援したくなるような確かな試合を見せてくれた国際親善試合だった。



長文失礼しましたm(__)m
読んでいただきありがとうございました(^_^)