ドバイの観戦を終えて

ドバイワールドカップデー。

ジェンティルドンナは残念ながら2着。セントニコラスアビーのキャリアに屈したという感じで、内容的には完敗だった。休み明け・初海外遠征としては最低限の格好は付けたというところか。まあ、他の一流馬は退けたわけだから大した馬には違いないのだけど、勝つために遠征したのだから敗れたのはやっぱり残念。ただ、セントニコラスアビーは一流馬ではあるものの、欧州のエースとまで言える存在ではないし、これに勝てないようでは欧州遠征は難しくなったかなあ・・・。

トレイルブレイザーはまるで見せ場なし。実力がどうこうというより、BCターフ後はまるでレースになっていない。精神的な問題なのか、また鼻出血でもあったのか。アメリカ2戦が想像以上の好走だっただけに、あまりの落差が気になる。

そして、メインのワールドカップ。前の日記でアメリカ勢をこき下ろしてごめんなさい（苦笑）アニマルキングダムの圧倒的なパフォーマンスには、ただただ驚嘆するばかりでした。久々に「強いアメリカのチャンピオン馬」を見せてもらいました。ただ、ロイヤルデルタが再度の大敗、オールウェザー実績を引っ下げて乗り込んだはずのデュラハンも大敗で、やはり今後もタペタ適性面でアメリカ馬は悩むことになりそう。

そしてレッドカドーの激走。去年のJCでの走りは悪くなかったし、その次の香港ヴァーズで優勝。JC不人気馬からの大出世を果たしたシリュスデゼーグルみたいに今年は大躍進するのではと思っていたのだが、その想像さえも超える力を見せてくれた。まあ、元々オールウェザーでいくらか実績があったとは言え、異質化していたタペタのぶっつけ本番でこれだけ走るとは。やはり、今年の欧州戦線の台風の目になりそう。