我、死人になりにけり 1

ここに書き留めておきます


事の顛末は2/3の朝だった…


日曜の朝8時過ぎに玄関のﾎﾟｽﾄから新聞を取り出すと一通の封筒が一緒に入っていた。

自分宛てに来た封筒は“大月市役所”からだった。


最近は物騒な時代で詐欺目当ての物かと勘繰りしてしまうのは当然であるが一応中を開けて見る事にした。

すると中の手紙に
【兄が山梨市内の病院で1月中に亡くなった】
との知らせだった。


突然の驚愕に訳分からなくなり直ぐ様手紙に書かれてる電話番号に電話してみたが日曜であるため役所は休みで当直の方しかおらず翌日電話して下さいとの事…

兄とは5年近く連絡もとっておらず何処で何をしてるかすらも分からなかった。
故に何が起きたのか情報も全く無い情況。


事が事ゆえ事態が全く分からないので直ぐに会社の上司に電話して暫く休ませて貰う事を了承して貰った。

次に唯一の姉弟になってしまった姉に電話して兄が亡くなった事を伝えた。


体の震えが止まらず少し安心させようと会社の仕事場に行き前日に言われていた指示をやり身体を動かす事で少し平常心を持つ事が出来るようになった。

仕事場から帰り道に姉のﾏﾝｼｮﾝの前を通ったら甥が居たので話をしたら姉は買い物に出ているとの事。

後に家に行く事を伝えて帰宅する事にした。

少し間を開けてから姉の家に行き話し合いをする事にした。

家に入ると三角巾で片腕吊るした姉が出てきた…
どうやら通勤時に災難に遭い腕を骨折したようである。

届いた手紙を見せてこれからの事を話をしていく。

自分は会社には暫く休む事を伝えてある事を言って翌日山梨の大月まで行って事の詳細を知ってくる事を決めた。

仕事には出勤しているようだけど片手で生活不自由な姉に動いて貰うのは申し訳ない。
それに簡単には物事済むわけでは無いと重々思っていたからである…