38件のひとこと日記があります。
2019/03/19 17:52
我、死人になりにけり 2
自分とは5つ離れた兄だった。
兄は正直行って落伍者である…
酒によるトラブルは絶えなかった…
堕落した生活を送り母親を散々悲しませた。
仕事をしても我儘ばかり言って解雇される事も。
そんなんだから死んだとしても必ずトラブルは抱えていると思っていた。
しかし肉親・兄弟であるから自分が受け持たないといけない覚悟はあった。
まず山梨に行くにあたり最大の問題は兄の仏である。
遺骨になってるかなってないかで大きく異なるのでそれが最大の不安だった(仏様だったら連れて帰るのにどうすれば良いのか等)
ともかく翌日役所の方に電話して確認してから大月の方に行く事に決めてその日は終わった。
翌日の朝役所の始まる時間に電話して担当の人と話をして後程そちらに伺う事を伝えて電話を終えた。
最低限必要な物だけ持って家を出る事にした(この時はどこか楽観的に考えていた自分があった)
大月となると新宿方面から中央線で行く事は以前から知っていたがやはり山梨は遠い…
大月駅に着いたのは昼前。
携帯で市役所の場所を調べて市役所に入っていく。
どうも管轄は福祉課のようでそちらの窓口まで行き担当の人に取り次いで貰う。
担当の方が来て奥の方で話をする事になったがその座った場所の先に遺骨らしき物があるのを確認する事が出来た。
まずこの時点で最大の不安は解消されたがそれと同時に最期の亡骸を見る事が出来ない事も分かった…
担当の方と話をしていくとどうも兄が亡くなった後肉親に連絡するすべをかなり探したようで知らせるのが遅くなったと話していた。
当の本人は既に居ないので何故このようになったのか分からない…
役所の担当の方が色々調べくれて生前の勤め先や亡くなった病院も教えてくれた。
死んでしまえば生前の遺留品もあるのでその事も考えていかないといけないのと一連の事象に関わる金銭も発生するも考えないといけない。
当の本人がお金を持ってない事は重々承知してからである…
話に因ると勤め先の社長さんは午後以降でないと都合がつかないとの事で先に亡くなった病院が甲府にあると言う事なのでそちらを先に行く事にした。