我、死人になりにけり 3

大月から甲府まで電車で1時間…
遠いな…と痛感


病院は甲府共立病院

駅で病院に手渡す詰め合わせを買い、携帯で病院の場所と郵便局を確認する。

病院に行く前に郵便局でお金をおろしておく必要があったからである。


病院に着いて担当してくれた方から詳しく話を聞く事に。
何しろ兄が何で死んだのか知らないからである。

勤務中であった為少し待った後部屋に案内されそちらで話を聞く事になった。


話の内容からすると
昨年の12/26に病院に入院して翌年の1/9に死亡。
膵臓や他に癌があり死因は膵臓癌に。

膵臓癌と聞かされた時に自分は助からないと理解出来た。

話を聞いていると
どうも去年一度黄疸で八王子の病院に入院してその時に癌がある事は本人には話されていたとの事だが当の本人は理解しきれてなかった様子で当時は黄疸が解消されたから普通の生活に戻っていたようであった。


そして去年の年末にこの病院に入院して検査結果如何で処置を変えていく事になっていたが1/8に検査結果が良好では無かったので様子見ると医師と話した日の夜に様態急変して吐血した後に亡くなったとの事だった。


兄の体は腹水がたまってあちこち浮腫んでくる癌特有の症状が出ていたが痩せてくる事も無く普通に食事もしていたので様態急変した事に医師も驚いていたとの事だった話していた。



兄の遺留品を聞いてみたら衣類が結構あったみたいだがそれは病院の方で処分してくれたようで身の回り品だけ残されていた。


兄の財布には現金が入っていたがそれは大月市役所が火葬料をそれで差し引く事になっていたので入院費用やその他は全額未納の情況になっていた。

一連の話を終えて遺留品を回収した後会計を済ませて病院を出る事にした。


甲府から大月に戻り勤め先の社長さんに会う話になっていたので駅に戻ろうとしたが折角山梨に来たのでいつも世話になってる人に地酒を送る事にして少し寄り道を(この時はどこか簡単に終わらせて日帰りする軽い気持ちでいた)


考えてみるとずっと何も食べてなかった…
流石に腹が減り駅ビル内で名物のほうとうを食べて人心地。

大月に行く電車は特急だったのでそれに乗ったがﾊﾌﾟﾆﾝｸﾞ発生

今日は気温が上がり風が強く吹いていた。
電線にﾋﾞﾆｰﾙ袋が絡まり除去するのに全線ｽﾄｯﾌﾟに…

電線に乗ったものの動かない情況が続き予定が大幅に狂っていく事になってしまった。

電車内だったので携帯をマナーモードにしてたら市役所の方から何度も連絡来ていて直ぐに折り返しの電話をした。


現在の自分の情況を伝えて時間内に相手方の所には行ける確約が出来そうもなさそうなので明日早くお会いする事に変えて貰うように話をして貰う事にお願いした。


何でこんな事に…
暗雲が立ち込めてきた