宝塚記念を終わって、ジェンティルドンナに想う

ジェンティル！
元気な日々を過ごしていますか？　体調はどうでしょうか？

今年も宝塚記念が終わりました。
奇しくも２８日、ジェンティルが引退して、丁度半年の日でした。

ジェンティルが出走する！　それだけで華がありました。
ジェンティルが首を大きく上下に振りながらパドックを歩いてる！　それだけでどの馬にも勝る闘志を感じました。
ジェンティルの姿がターフにある！　それだけで凛としたオーラを放っていました。
ジェンティルがゴールを目指す！　それだけで胸にジンとくる感動がありました。

宝塚記念は梅雨の季節で、重く苦手な馬場なのに、逃げることなく必ず出馬するジェンティルから教わる大きいものがありました。
今年の宝塚は、梅雨でも週末はお天気も良かったみたいで、昨年まで、牡馬の中で脚の小さなジェンティルを悩ませた重い芝ではなかったようです。こんな状態が現役時代にあったならば、宝塚記念の冠もジェンティルドンナの頭上に輝いたに違いないと、ちょっと悔しい思いでした。

昨年の今頃は、負けた批判の並ぶ掲示板でしたね。
残り少なくなったレースを数え乍ら、秋になったら晴天の空の下で、この憂さをきっと晴らしてくれる！と投稿したものでした。

最後の最後に誰もが難しいコースと渋る中山で、世界一の馬を初めとして、日本を代表する最強馬達の全てを後ろに従えてゴールした瞬間、自らの力で、これまでの誹謗中傷の全てをきれいに削除して、現役馬の頂点に立ちましたね。
最後にその実力の証を、グランプリレースという大一番で歴史に残る素晴らしいレースを残して、ターフを去って行った名牝ジェンティルドンナ！

大きなＧ１レースがある度に、ジェンティルドンナ不在の空虚感を今も尚、ひしひしと感じます。

今年の宝塚記念！　１６頭の精鋭が栄光の座を目指して出走しました。
でも私には、ゼッケン１７を付けたどの馬よりも闘志満々で、どの馬にも勝るレースセンスで、ターフを駆け抜けて行くジェンティルドンナの姿が見えたような気がしました。