凱旋門賞　ディープとキズナ

誰もが勝つことを疑わなかった凱旋門賞にディープが敗れてから７年の年月が流れて、血という深い絆で結ばれたディープの息子キズナが、あの時と同じ騎手で挑戦するという名場面が再び巡ってきました。
ディープファンである私にとっては、感慨深いレースになるに違いない。古い言葉で言えば、親の仇を息子が討ちにに行く！頼んだぞ！キズナ。そして武さん。という心境です。
空飛ぶ馬ディープと表現されたディープの思いは、地球を駆けて親子という絆で結ばれたキズナの元にきっと届いていると思います。
ディープからは、色々なことを教わりました。我慢に我慢を重ねて最後の一直線で全ての馬を軽々と抜き去って行く彼の走りは、人生そのもののようにも思えました。人生は我慢の積み重ねですが、我慢して頑張った人にだけ最後に明るい未来が待ち受けているのだと。（今の世の中は理不尽なこともありますが）だから落込んだ時には、必ずディープの現役時代のＤＶＤを見ます。
今年の日本ダービーで、最終コーナーの最後方から殆ど全ての馬を抜き去るようにゴールに飛び込んだキズナを見て、久々にディープの走りを見たような錯覚に陥りました。しかも鞍上は武豊！　ディープ引退以来、ディープの子供と武さんでＧ１を制覇してくれる日を待ち望んでいた私にとっては、感動の涙に霞む最高の勝利でした。
そんなコンビが世界最高峰の凱旋門賞に挑戦するのです。ディープの子供と武さんだからこそ勝ってほしい！勝たせたい！何が何でもと思ってしまいます。
来週の夜が、嬉しい感動で眠れぬ夜になることを願っています。