明日旅立つジェンティルドンナへ

有馬記念の興奮冷めやらずなお正月が過ぎていく中で、貴女も第二のステージに旅立つ日がやってきましたね。

幾つもの移り行く季節の中で、出会いと別れを繰り返しながら、牝馬三冠、ＪＣ２連覇、海外Ｇ１制覇という、安易に打ち破れそうもないとてつもない功績を残し、不利と囁かれた中山で自らの力で有終の美という７つ目の冠で花道を飾って去って行くジェンティルドンナ！

貴女と共に過ごした３年と１ヶ月という長いようで短い年月、ジェンティルがいてくれたから頑張れたこと、癒されたこと…沢山ありました。

２０１２ＪＣで、あのオルフェーヴルとぶつかり合いながらも勝利した時の爽快な気分！
目を疑うようなパフォーマンスで圧勝したドバイ！
中山で、貴女がゴール板を先頭で駆け抜けた時に、思わず大声でやった〜やった〜と回りを憚る事無く飛び上がって喜んだ瞬間！

最後まで諦めることなく、逃げることなく、挑戦し続けた競走馬生活でしたね。

もう二度とターフのジェンティルドンナを見ることはできません。貴女の存在がこんなに大きなものだったことを今痛いほど思い知らされています。帰る所を失った風船みたいな心を持て余しています。

いつか北海道の貴女やディープ父さんに会いに行く日が来ることを、明日の私の支えにしようと思います。

輝かしい７つの冠を持って、元気で牧場に帰って行くジェンティルドンナ！　
本当に本当に厳しい競馬界での活躍お疲れ様でした。

ありがとう。