９月29日(日)スプリンターズS (G 1)データ!!

　【(題名)スプリンターズS 、この10年】
1990年にG 2からG 1へ昇格し、施行時期もそれまでの春シーズンから暮れの中山へと変更された。その後、2000年からこの時期になり、現在は秋のG 1第一弾として定着している。一方で、スプリント部門の世界チャンピオンを決定するグローバルスプリントチャレンジの第8戦にも組み込まれているが、今年は外国馬の参戦がなく、日本馬同士の争いとなる。
【芝1200m以下の成績】
まず、芝1200m以下で２勝以上、連対率50%以上の成績を挙げていること。スプリントG 1戦としては、さほど厳しい条件ではなさそうだが、今年の出走予定馬を見ても、勝利数では５頭、連対率では実に９割が引っ掛かるだけに、しっかりチェックしておきたい。ちなみに、前者の例外は過去10年の1、２着馬にはゼロ。また、後者の例外は１着馬には3頭いるが、２着馬にはゼロ。どちらも連対のためにはかなり大きな条件だ。
【重賞実績】
重賞実績に関しては、以下3点のいずれかに該当していることが条件になる。
A .芝1200mでG 1勝ち。
B .芝1400m以下で重賞２勝以上、うちひとつは芝　1200m以下。
C .芝1200m以下で重賞１勝＋芝1600m以下のG 1　に連対。
この例外は１、2着馬にはそれぞれ１頭ずつ。ただ、３着馬は７頭が例外となるので、これもまた、連対のための条件として扱いたい。
【ステップ】
セントウルS 組が10年で４勝、２着４回、３着４回。このレースが最重要前哨戦であることに違いはない。これに続くのが１勝、２着３回、３着２回のキーンランドC 組、そして、２勝、３着１回の北九州記念組。ちなみに、06年以降の７年に限ると、これら３組以外で連に絡めたのは2010年の1・２着馬のみ。また、３着も京成AH 組だったこの年のサンカルロ１頭しかいない。３着候補まで含めても、狙いはこれら３組に絞って良さそうだ。特に、レース間隔が開いている馬については、評価を下げた方がいいかもしれない。
【前走成績】
優勝馬10頭中、前走６着以下に敗れていたのは、外国馬のウルトラファンタジーを除くと２頭だけ。また、２着馬で前走が６着以下だった馬は１頭、３着馬は同じく3頭。前走で着順掲示板から外れているような場合は、やはり、割引が必要になってくるだろう。
【年齢・性別】
７歳、８歳の優勝例も見られるが、これらはどちらも外国馬。日本勢に限ると優勝馬を出しているのは3〜６歳の4世代で、日本馬同士の争いとなる今年は、この4世代の中から優勝候補を探したい。なお、勝率の高さでは４歳馬が断然。また、連対率や３着入着率でも４歳馬が５歳馬を押さえて一歩リードしており、最も優秀なのは４歳馬だ。
年齢　　出走数　　通算成績
３歳　=　12頭　　(1.0.1.10)
４歳　=　24頭　　(4.1.4.15)
５歳　=　49頭　　(1.7.3.38)
６歳　=　38頭　　(2.1.2.33)
７歳上=　35頭　　(2.1.0.32)
一方、性別の成績は下記の通り。勝率、連対率、３着入着率のすべてで牝馬がリードしているが、その差はいずれも1〜2ポイント。特に意識するほどの成績差は認められない。
性別　　出走数　　通算成績
牡馬　　117頭　　(7.7.8.95)
牝馬　　 41頭　　(3.3.2.33)
【人気】
1番人気は３勝、２着３回、。残る４頭は３着入着も逸しているだけに、物足りなさは残る。ただ、1番人気が連を外した４回は、２番人気か３番人気のどちらかが代わって連対しており、人気薄同士の決着というのはない。軸馬は人気の上位3頭の中からピックアップするのが無難ではないか。
【枠順】
馬番別の着順を4分して比較してみると。
　1〜 4番=4連対(0勝)
　5〜 8番=5連対(4勝)
9〜12番=3連対(１勝)
13〜 16番=8連対(５勝)
4連対こそしているものの、優勝馬が出ていない1〜4番枠については、健闘しても２着までと考えていいだろう。逆に、13〜16番枠の馬が５勝を含む8連対。多少の距離損はあっても、このレースでは揉まれずにスムーズに運べる可能性が高い外目の枠がいいようだ。
【決まり手】
デュランダルが4角14番手から1・2・２着と、３年連続で好走。だが、これ以外は先行・好位勢の活躍が目につくし、連に絡んだ差し馬にしても、道中の位置取りを見ると概ね中団グループにはつけていた。アドマイヤマックス、タガノバスティーユ、カノヤザクラ、サンカルロと、直線勝負に徹して３着まで台頭という例は結構多いのだが、いずれも、連対にはあと一歩だった。