245件のひとこと日記があります。
2015/05/29 23:12
質問の回答:手前
質問を頂いたので回答いたします。
質問:
初めまして
何時も日記 投稿で勉強させてもらってます。
今回気になったのが“手前”です。
アルテミスSのココロノアイ
オークスのミッキークイーンも坂上がってから
馬体合わせた時に手前代えてるんですが
どういう意味があるのですか?
差し支えなければご教授ください。(汗
回答:
手前を替えると、馬は再加速します。
つまり、勝負所で手前を替えていると言う事は馬が本気で走っている証拠という事になります。馬体を併せた所で手前を替えていると言うことは、馬が競って本気になっていると判断できます。
私はよく人間で例えるのですが、例えば右手で重い物を持っていると、右手が疲れてくるので左手に持ち返るでしょう?手前の変換もそれと一緒なんです。
つまり、レース中に馬は何回か手前を替えているワケですが、ずっと同じ手前だと片方の脚が疲れてしまう。だから手前を替えて疲れていない方の脚を使うワケなんですね。
東京は左回りのコースです。コーナーでは普通、左手前で回ります。
これも人間での例えなのですが、以下の動作を実行してみてください。
・両足を肩幅に開いて直立
・左に一歩踏み出してください。
…多分、左足を左側に一歩踏み出したのではないでしょうか。
これが、馬で言う左手前。
では、右足を一歩目にして左に踏み込んでみてください。
…やりづらいでしょう?これは馬でいうと「右手前で左回りを回っている」状態。
なので、普通、コーナーは周回方向と同一手前で馬は回ります。
コーナーで左手前で走った事により、片方の脚が疲れてしまっているので、直線では右手前で走る事になります。
大体の競馬場ではそのまま、コーナーと逆の手前で直線を走りきるのですが、府中は直線が長いので、最後にもう一度手前を替えている馬の方が伸びます。
ミッキーやココロに限らず、府中で勝負になっている馬は大体、200m〜100m間で手前を替えています。これは確認してみると良いでしょう。
例外的に、府中を右手前のまま走りきってしまう馬(キズナ等)は、得意手前が偏っている可能性があります。武騎手も佐々木調教師も「キズナは右手前を多様する」とコメントしていますね。
人間の利き腕のようなもので、「どちらの手前も全く同じ位に使える馬」と言うのは厳密には存在しません。
必ず「どちらかといえば、こっち手前」という感じで微妙な偏りはありますね。
競馬だとコースが広い分、多少の程度なら影響はありませんが、馬術だと小回りが多い分、結構、手前の得意不得意は気にする事になります。
矯正をするための訓練はするのですが、右手前が得意だった馬が、トレーニングによって左の方が得意になった…と言う事もないですね。
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サスケパパさんがいいね!と言っています。
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アラシさん
oh…さん
ナリブーとキズナっていう対比も面白いですね。
確かに、手前って遺伝関係あるのかしらん…。気になりますね。 -
アラシさん
Dr.stop!さん
いえいえ、質問はいつでもお気軽にどうぞ! -
oh…さん
その点、キズナの右手前で走り切っちゃう癖はディープからの遺伝が強いのかなぁと感じる
雄大な馬体というのもあって「ナリタブライアンのようだ」と形容されることが多いけど、ナリタブライアンは左手前で走りますしね -
Dr.stop!さん
遅くなってすみません。
回答ありがとうございました! -
チャイコフ式さんがいいね!と言っています。
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アラシさん
ガチトロ太郎さん
マンモスありがとうございます! -
アラシさん
競馬王しんちゃんNO.007さん
リアルスティールと心中しました!
直線400m少し過ぎたところで、諦めました!!
来年はスカッと行きたいですね! -
ガチトロ太郎さん
マンモス分かりやすいです。
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ガチトロ太郎さんがいいね!と言っています。