465件のひとこと日記があります。
2017/01/19 16:25
極対談 藤田菜七子×大林素子 其の1
『身長27センチ差も同じ目線で…時代を変えた2人の女子トーク』
大林
「騎手になってもうすぐ1年。どうでした?注目されて、レースに出て、勝って…」
菜七子
「本当にあっという間で、怒濤の一年でした。でも、充実していましたね」
大林
「きょうも朝は調教?いろいろな馬がいるんですよね」
菜七子
「1頭1頭、全然違いますね。すごく勉強になります」
大林
「牧場とかで馬に乗るとき、怖がっちゃいけないと言われるけど…」
菜七子
「人間が怖がっていると、(馬は)すぐ落としにかかりますよ」
大林
「大変よね。私たちの場合はチームで連携して、ボールをどう操るか。自転車など道具を使うスポーツがあるなかで、生き物が関わるというのは私には未知なのよ」
菜七子
「私もまだ分からないことばかりです。でも、ボールを扱うのも難しいだろうなあと思います」
大林
「今のボールは革の張り方や重心がメーカーによって違うから、手に当てた瞬間にどう動くか分からないの。そこが難しいからモノにできた人が勝ち組になる」
菜七子
「そんなに違うものなんですね」
大林
「でもバレーボールよりも生き物が相手のほうがきっと大変よ。毎週、毎週がレースだけど、プライベートでは何かできた?」
菜七子
「休みの日はあるので。夏前に、厩舎の先輩たちと茨城の竜神大吊橋にバンジージャンプに行きました。電車で東京にもすぐ行けるので、お買い物にも」
大林
「お化粧して、オシャレな洋服着たり?普段は、こう(ジャージー姿)だもんね」
菜七子
「はい(笑)。休みの日ぐらいはちゃんとしたいと思います」
大林
「普段やレースでは、お化粧は全くしないの?」
菜七子
「レースが終わるたびに顔も洗いますから。でも、地方の女性ジョッキーの方はメークされている方もいらっしゃいますね。バレーボール選手の方はどうですか?」
大林
「日本では全然しないかな。やっぱり汗で落ちちゃうから。でも、海外は違う。イタリアのセリエAにいたとき『何でモトコは(化粧を)しないの。私たちはプロ。いいプレーを見せるのはもちろんだけど、容姿やコメントも大事。商品としての価値も上がるから、美しくしなきゃ』と言われたの。日本ではあまりやっちゃいけないようなところあるでしょ?」
菜七子
「考え方の違いもありますしね。私の場合は(女性の)先輩があまりいなくて、どうしたらいいか分からないので化粧をしていないですけど。今度、地方のジョッキーの方にも聞いてみます」
大林
「きっと化粧をするキッカケがあったと思いますよ。先輩はいるけど、今は菜七子ちゃんが(JRAの女性騎手の)第一人者になっているじゃない?言動がこれからの当たり前というか、スタンダードになっていくと思う。私自身、先駆者みたいな立場で、ブルマーをハイレグにカットしたりしたのよ」
菜七子
「えっ、そうだったんですね」
大林
「ポニーテールのリボンを赤にしたり、できる限りの邪魔にならないオシャレをした。あとに続く人がやりやすくなるから」
菜七子
「すごく勉強になります」
大林
「菜七子ヘアとか、ちょっとしたオシャレが今度は菜七子ナントカになるんじゃないかな。マスコミの人たちがつくってくれるでしょう(笑)」
菜七子
「アハハ(笑)」
大林
「応援してもらえるのはいいことだから。でも、変なことしたら叩かれるからね」
菜七子
「そうですね。気をつけます(笑)」