465件のひとこと日記があります。
2017/01/19 16:41
極対談 藤田菜七子×大林素子 其の2
大林
「去年は海外にも行ったんですよね?」
菜七子
「はい、アブダビ(UAE)に。今月にはマカオに行きます」
大林
「今の時代、アスリートは遠征時にDVDプレーヤーとかを持っていくのよね。映画を見たり、試合を振り返ったり…。気分転換になるみたい。レースの映像はよく見るの?」
菜七子
「スマホのアプリで見られるようになっているので、『こうすればよかった』とか考えますね」
大林
「いい時代よね。昔はVHSのビデオをみんなで見ていたんだから(笑)。レース前も乗り方をイメージしたり?」
菜七子
「勝ったときのレースを見て、乗り方を考えますね」
大林
「でも難しいよね。走るのは馬だから。乗っているときも、こんなはずじゃないってことあるでしょ?」
菜七子
「この馬が逃げるから、2番手で、と考えていても、ゲートが開いたら『全然、逃げないじゃん!』ということがありますから」
大林
「バッチリ!ということもあるでしょ?」
菜七子
「ないですね。勝ったときも『もっとこうすれば…』と考えます。満足した騎乗は全くないです」
大林
「先が読めないところが競馬の魅力なのかもね。だからこそあんなにたくさんのファンがいるんでしょう」
菜七子
「はい、競馬は夢があると思います。ギャンブルとしても、もちろんスポーツとしても。私たちは勝負の世界にいるし、結果を残さないといけないです。ただ乗るだけじゃなく、しっかり結果も。3月になれば、また後輩がデビューしますし」
大林
「女性ジョッキーの第一人者として、負けないように頑張らなきゃね」
菜七子
「去年もたくさん乗せていただきながら、思っていたような結果を残せませんでした。今年は結果を残せるように、大事に乗っていきたいです」
大林
「学んだことは絶対、経験値になっているから、自信を持ってね。これから憧れられる、目標とされるジョッキーになっていくんだから」
菜七子
「励みになります!」
藤田菜七子騎手は土日にJRAのレースに騎乗。火曜から金曜は早朝から調教に騎乗し、午後は厩舎回りとトレーニング。騎乗依頼があった場合、全国各地の地方競馬に乗りにいくこともある。
基本的に休日は月曜日だけ。オフは先輩と食事に行ったり、ショッピングで気分転換をしたりすることもあるが、最近は自分の部屋でのんびりしていることが多いそうだ。