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85件のひとこと日記があります。

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2014/09/24 18:34

馬の祈り。引退した馬の後生。

馬の祈り
わたしに食物と水をお与えください。
一日の仕事のあとには、どうかわたしを気遣ってください。

わたしが安心できる住処を
清潔な寝わらと広い馬房をお与えください。

わたしに話しかけてください。
声をかけてください。そうすれば、手綱を使わなくてもすむのです。

わたしに優しくしてください。
そうすれば、わたしは喜んであなたを愛し、お仕えします。

上り坂を行くとき、手綱をひっぱったり
鞭で追い立てたりしないでください。

わたしがあなたの言うことを理解できないとしても
叩いたり蹴ったりしないでください。
そうではなく、わたしが理解するための時間をください。

わたしがあなたの指示のとおりに動かなくても
わたしが不従順だと思わないで下さい。
おそらく馬具かひづめの具合が良くないのです。

わたしが飼い葉を食べないようなときには
わたしの歯を調べてください。
おそらく歯が悪くなっているのです。
その痛さをあなたもよくご存知のはずです。

引き綱を短く縛らないでください。
また、わたしの尾を編まないでください。
尾はわたしにとって、蝿や蚊と闘う唯一の武器なのです。

そして最後に、愛するご主人様
ついにわたしが役に立たなくなったときには
わたしが飢えて凍えるままにしないでください。
わたしを売らないでください。

わたしを新しい主人のもとへ送らないでください。
その人はわたしを痛めつけて殺すかもしれません。
飢え死にさせるかもしれません。

そうではなく、愛するご主人様、そのときには
あなたのその手で、わたしを安らかに
ひと思いに殺してください。

そうすれば、神はこの世と次の世においても
あなたに恵みをお与えくださるでしょう。

わたしがこのようなことをあなたにお願いするからといって
不愉快だなどと思わないでください。

わたしはこのことを主の名において、
わたしと同じく馬小屋にて生を受けた、あなたの救い主、
イエス・キリストの名においてお願いするのです。

アーメン。

これはイギリスの詩だそうです。

ちょっと泣きそうになりましたねぇ…
馬と接してきたからこそ余計にですね…
これまで自分も数多くの馬との出会いと別れがありましたから。
馬は本当に賢い生き物です。
良くしてくれる人、痛い事をする人、知らない人…ちゃんとわかります。
喜怒哀楽もありますし、機嫌、不機嫌ももちろん。

多分競馬に携わっている人は馬との別れに大半の人が麻痺しています。もしくは強がっています。
別れた先で起こる事も理解した上で…です。
自分もそうでした。
何故そうなるのか?今はわかります。
虚無感や悲しみに浸る時間無く、すぐに新しい出会いが次の日にはあるのです。
頭の中は次の子の事を考えるのに一杯になり、前の子の事は頭の隅に追いやられるのです。

第一線から退いた今は競馬ファンに近い気持ちで馬を見れています。

なにが言いたいのか自分でもわかりません。
経済動物と割りきる事も必要なのかもしれません。

サラブレッドが屠場へ行く。
なにになるかわかりますか?
若い投薬履歴の無い馬はコーンビーフ。
長年、人の為に頑張ってきた競走馬はライオンの餌です。

全てとは言いません。少しでも救えないものか。
恐怖の無い、安らかな終わりを迎えられないか。

先日の引退馬サミットに参加したのも、競馬総合チャンネルのコラムに載っている渡辺牧場を知ってからです。
その渡辺牧場を知ったのは、自分が携わっていたキャプテンベガの行方を追っていたからです。

まだ何が言いたいのかわかりませんが笑
少しでも多くの馬が救われる仕組みが出来て欲しいです。
心あるファンの方がいっぱい居るでしょうから、仕組みさえできればお金も集まるでしょうし。
少しの時間でも余生を送る時間を元競走馬にあげれたらと思います。

余談ですが競走馬が放牧地を自由に駆け回れる期間は1年に満たない上に、青草を自由に食べれる時間は半年しかありません。
競走馬の放牧=牧草地と思われるかも知れませんが、放牧先でも馬房に缶詰めな上に毎日の乗り運動があります。

何%の馬が競走馬を退いた後、青草の繁った放牧地を駆け回れるんでしょうか。

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  • イーライさんがいいね!と言っています。

    2014/11/26 20:08 ブロック

  • ラケットボールさんがいいね!と言っています。

    2014/09/27 09:44 ブロック

  • ラケットボールさん

    犬の十戒のお馬さん版的な詩があったのですね。
    ウルッときちゃいました。

    以前タキオンさんに伺ったレニングラードの件といい、
    競走馬の余生の問題に何も出来ていない自分にもどかしさを感じています。

    コーセイ、ナイスネイチャがいることで渡辺牧場さんは存じ上げておりましたが、
    キャプテンベガもいるとは知らなかったです。

    競走馬のふるさとデータベースは基本重賞馬のみの対応なので、これも多く登録できるようになれば良いですね。

    2014/09/27 09:44 ブロック

  • れじれじさん

    こんばんは。
    現実には起こっていますし、大事な問題ですね。。。

    人にも得手、不得手があるはずなのに
    人の都合で生産された競走馬が走らないという理由で
    望まない最後を迎えてしまうのが現実ですよね。

    競走馬に関わらず何か生き物を飼育するときに
    一体どれだけの人が最後まで責任を持って飼育し、
    安らかな死を与えることを考えているでしょうか?

    本日は出資馬のルージュバック(ジンジャーパンチの12)
    のデビュー予定が発表されました。
    初の愛馬のデビューが決定した今だからこそ一層に
    出資馬はもちろん、一頭でも多くのお馬さんたちが
    天寿を全うし、最後には恐怖のない安らかな死が与えたれるとこを祈っています。

    2014/09/25 00:04 ブロック

  • キムキム〜秘密のデート〜さん

    こんばんは!
    渡辺牧場は以前にテレビで見た記憶があります。
    その時も馬の余生について考えさせられましたが、
    同時に金銭面や広大な敷地等を必要とする問題の事も考えると
    売られて余生を過ごせないのも仕方ないのかな〜とも思いました。
    最期も考えさせられますが、馬に限った事では無いですが、
    自分は人間の勝手で産まれてくる動物達は生命倫理にどうなのかな?と考えることがあります。
    でも、これも今じゃ無くす事ができないのが現実なんですよね(._.)

    2014/09/24 21:40 ブロック

  • ぼう0508さん

    はじめまして。

    競走馬を引退して幸せに暮らせる馬はほんの一握り。辛く厳しい現実ですね。
    ひとりひとりは僅かでも集まれば大きなお金になりますものね。
    自分で養うことは出来ないけれど何が出来るかきちんと考えたいと思いました。

    2014/09/24 20:21 ブロック

  • いわぽんさん

    はじめまして。上の詩を何かで読んだことが有ります。少しでも、引退馬の力になれればと思います。(*´ー`*)

    2014/09/24 20:04 ブロック

  • Affirmedさん

    愛馬の行く末が非常に気になったいます。もし自分に引退後も養えるだけの力があればと日々思っていたところに今回の渡辺牧場の記事を読み感銘した次第です。

    2014/09/24 19:18 ブロック

  • Affirmedさんがいいね!と言っています。

    2014/09/24 19:11 ブロック