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2013/05/06 09:25
NHKマイルC回顧
伏兵マイネルホウホウが鮮やかに差し切り柴田大知騎手の歓喜の涙が感動的なレースとなった。勿論勝者は常に称賛されるべきだが混線と言われた今回、明暗を分けたの騎手の能力、とりわけ主戦騎手としての「プライド」だった様に思う。
逃げたコパノリチャードの前半800mが46.1秒。過去に遡って1分31〜32秒台の決着は今回を含めると6回あるがその中で一番遅いのが今回の46.1秒。
東京コースを好時計で走ろうと思うのなら前後半ちょうど同じくらいのペースが望ましいとされる中で後半の800mのレースラップは46.6
秒。コパノリチャードの作り出したペース(46.1秒)は決して速くはなかったからレース中の進路や出遅れによる有利不利があったにせよ全馬がほぼ能力を出し切ったレースだったのではないか。
だから1分31〜32秒台の決着になっても18着のローガンサファイアまでが1分33.9秒で走破し(これは史上初)どの馬も上がり3ハロン、33秒〜35秒でまとめている。
その中で明暗を分けたのは騎手の判断ではなかっただろうか。 1着のマイネルホウホウの9戦中6回騎乗している柴田大知騎手。2着のインパルスヒーローの田中騎手は4戦中4回。3着のフラムドグロワールの横山騎手は5回中4回。
誰よりもその馬を知っている主戦騎手としての騎乗馬との意思の疎通が相成って互いを信じての好走に繋がった。
誰が乗ってもその馬は100%の能力を発揮する事はできるかもしれない。しかしし烈を極め120%の能力を必要とした際、その20%を補ってあげようと思ったらやはり常に戦ってきた主戦騎手(身近な戦友)でなければ難しい。
オルフェーヴルの騎手の話題があった後だけに大一番での主戦騎手の存在感がやけに気になったレース内容に感じた。