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2013/06/03 22:43
安田記念回顧
レース内容より岩田騎手について。
競馬はセパレートコースではない。まして生き物である馬だから真っ直ぐ走るのも難しいし他の馬の進路を塞いでしまうのは仕方がない。しかしあまりに岩田騎手はその(制裁の)対象になってしまうケースが多い。昨年、その騎乗によって落馬事故を起こし騎乗停止になったのはたかが1年前の事である。
制裁というのは当然、罰であるから当人が反省して初めて意義をなす。しかしその後のジャパンC、そして安田記念だ。
勝つ為のラフプレーは必要だというが野球選手やサッカー選手が行う「プレー」と競馬の騎乗(プレー)は意味合いが違う。プレーは「自分自身」を操る事だが競馬は騎手が「第3者である馬」を操作する事である。そして馬を「操作」するという事は命そのものを「操作」するという事。
何故騎手という職業が1年更新で「免許(ライセンス)」と国家試験を通して成り立っているかといえばこれにつきるのではないか。車の免許も騎手免許も考えは同じ。狭い公道で安心して走れるのは回りも免許を持っている人間が車を操作しているからである。
フィアプレーとかラフプレーとかスポーツ用語を述べる前にまずそのレースに騎乗している全員の騎手がキチンとした技術、心構えがあるという前提がなければスポーツとして成り立つ訳がない。おのおのがプロの騎手として周りを信頼してるからこそ安心してギリギリの凌ぎ合いができる。前の騎手が真っ直ぐ走らせられるかどうかわからない様な状況でならばスポーツとしての白熱した競馬は成り立たない。
騎手同士は当然ライバルだしプロとして凌ぎ合いも必要。不本意ながらも他馬の進路の領域を犯す事も出てくるのもやむを得ない事だろう。だが勝利の為に命の領域までは犯さない最低限の信頼関係は必要のはず。
岩田騎手はオーナーサイド、厩舎サイド、ファンサイドからしてみれば信用に足りる人物かもしれないが騎手同士では信用に足りない人物に思えてならない。
公正な競馬こそ健全な競馬のあるべき姿とすればダーティーな岩田騎手の騎乗スタイルは未来の競馬界にとって本当に歓迎されない負の姿である。