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2014/05/06 08:13

キズナへの弁護書

過剰な人気もあるかもしれません。でもそれがダービー馬の宿命だとも思います。まして1番人気に推されての勝利でしたから。

「ダービー」という言葉は世界共通の言葉。昨年の日本のダービー馬はキズナただ1頭。

だからこそたくさんの人に期待もされるし愛されもする。また憎まれ陰口も必要以上にされる。

愛と憎悪は表裏一体。今年の春の天皇賞でレース前とレース後でこんなにも評価が変わるものかとつくづく感じました。

競馬の結果は素直に受け入れるべきだと思いますが個々の能力については単純な足算引算で語れない部分があるのも事実。

初めての3200mでしかも圧倒的1番人気。前走が最後方から差し切って勝ったのだから本番で戦法を変える訳にはいかない。人気を背負っているから包まれない様、外を回るしかない。早く上がって行きたいがゴールドシップがマークしている。

結果、どの馬よりも速い脚で走り、どの馬よりも長い距離を走って追い込むも(ラスト1000mは57秒台)ゴール前、寸前に息切れ。

これは果たしての能力が無いから負けたのだろうか?競馬に潜む「展開の魔物」にキズナは負けたのだと思う。勝ったフェノーメノを始め、ウインバリアシオン、ホッコーブレーヴは確かに強かったと認めます。でもそれが直ちにキズナより強いという結果にはならないというのが自分の考え。

フェノーメノなどが圧倒的1番人気に推されてキズナと同じ位置から差し切ったら、それはキズナより強いという事になるんでしょう。

…といろいろ説いたところで過去は戻ってこないしキズナはもう3200mは走らない。キズナはダービー馬という「チャンピオン」であり凱旋門賞へ挑む「挑戦者」でもある。

チャンピオンと挑戦者。この両方の肩書きを持つキズナはやはり魅力的に感じる。このキズナに後ろ向きな姿勢は似合わない。過去は過去。新たな目標、修正点に向けて頑張ってほしい。

今はファンの「こういうドラマが観てみたい」という期待に100%応えられてないのかもしれないけどそこに向けて(馬も人も)努力していく姿も絵になる馬ってなかなかいないではないか。

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