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2014/05/26 23:53
ハープスター回顧(オークス回顧)
マイラーという言葉が独り歩きしてますね。今はマイルを得意とする馬が2400mを勝てる時代。むしろマイラー要素がなければ2000mも2400mも勝てない。ジャパンCの勝ち馬だけみてもマイル実績がある馬が多い。
オーバーシートによる高速馬場や調教技術によって持久力をアップさせるなど適性距離が伸びる要因が以前に比べて格段に多くなっている。
スプリンターだったロードカナロアやストレイトガールが1600mで好走したりジャスタウェイも天皇賞に勝つまでマイルまでしか勝ち鞍がない。
ウオッカもブエナビスタもジェンティルドンナも1600mのG1ウイナー。勿論、長い距離に元々適性があったとも言えるが最初のビックタイトルは阪神JFや桜花賞。そこから距離を伸ばしての2400mだからマイラー要素を否定する理由はない。
今の競走馬は名馬と呼ばれる域に達すれば達するほど、より一層オールマイティーさが求められる。今の日本競馬の距離区分はせいぜいスプリンター(1000〜1600)、マイラー(1600〜2400)、ステイヤー(2400以上)くらいだろう。
これが合っているがどうかは別にしてまずそういう議論がないままマイラーという言葉だけ独り歩きしていく事そのものがナンセンスだし昔の感覚でハープスターをスタミナが無い=マイラーと呼ぶのにはいささか閉口してしまう。
大外も大外。かつてのナリタブライアンやディープインパクトくらいしか通らなかった直線の位置取りで最速の33.6秒。2000m〜2200mのレースラップが11.3秒だから差を詰めてきたハープスターは11秒台を切っていた可能性もある。
くわえて3着〜5着が比較的距離が伸びた方が有利とされたバウンスシャッセ以下ならば勝ち馬は勿論、ハープスターにスタミナを否定する理由はどこにもない。
ハープスターが負けた直接の原因は内に刺さる癖(もうこう書いても誰も文句を言わないだろうが)による距離ロスが一番の要因。
桜花賞でもムチを入れられる度に尻尾を跳ね上げていたからムチに対して何らかの感情があるのかもしれない(前向きに走る性格ではないからムチを入れられるが嫌いの可能性)
札幌記念から復帰するらしいが日本競馬の層の厚さはもはや世界一。むしろ相手という観点では決して楽ではないはず。小回りコースで新しい一面が見れれば楽しみはある。