番外編。

POGネタの番外編です。
リクエスト頂いた馬の分析を紹介します。


・シャリオドール

配合を見た瞬間に、晩成型マイラーと印象を受けました。

厩舎も、過去にキストゥヘヴンとフェノーメノくらいしか、
期間内にポイントを稼いだ馬がいないので、本馬も急がないと思います。

マイラーという印象の理由は、母がマイラーであることがまずひとつ。
そして、ヴィクトワールピサがネオユニと似たような産駒の傾向を出すと仮定すると、
牝馬は気の勝ったタイプに出やすく、まず距離がもたないと思われます。

ネオユニ産駒は、牡馬なら配合次第で長い距離ももちますが、
牝馬は気性の前向きさが災いして、スプリンターからマイラーになりやすいです。

ヴィクトワールも初年度はとりあえず父の傾向を参考にしていいでしょう。
アンライバルドはサドラーの影響力がそれなりに出て変わりそうですが、
ヴィクトワールは血統内にノーザンダンサーを持たないので、
恐らく父と同じような傾向を出すと思います。

（ちなみに本馬は、クラブのおすすめポイントの欄に、
「負けん気が強い」「前向きな気性」という記述あり。
裏を返せば、距離はもたない。）

重厚な欧州血統をベースに、ミスプロクロス４×３が軽さを出すという具合で、
バランスは取れそうな配合ですが、阪神ＪＦを狙うほど仕上がりは早くないでしょうし、
桜花賞ではディープやキンカメに切れ負けしそうなので、
あらゆる面で、POG的にはは厳しいと思います。

なんとなく、スケールが大きくなったフォーエバーモアみたいなイメージですかね。

以下、少し話がそれます。

持論ですが、競走馬は血統内にノーザンダンサーのクロスがないと、
成長力が乏しかったり、大舞台での底力が足りなくなる傾向があります。
昨シーズンで言えば、ダノンプラチナやルージュバックがそうです。

と言うことで、ヴィクトワールの配合相手には、
濃いめのノーザンダンサークロスを持つ牝馬が相応しいように思います。

また、ネオユニ産駒の成功馬の多くが、ミスプロのクロスを持っていたので、
濃くなりすぎない程度にミスプロの血が入っていたらなおいいでしょう。

ヴィクトワールピサ産駒選びの際、参考までに。


・レッドアルソード

札幌デビューが白紙になって放牧に出たとのこと。

藤沢厩舎で頓挫しちゃったらアウトでしょう。
血統も急ぎたくなるようなものでもないですし、まず間に合わないと思います。
最近の傾向から、夏に使い出せた馬しかPOG期間内に活躍していません。

ステイ×サドラーなので仕上がりは早くなさそうですが、
サンデー系と好相性のバラード牝系は魅力的なので走ってきそうな感じはあります。