番外編 その２。

また番外編として、リクエストのあった馬を取り上げます。


・シンシアズブレス

父は新馬戦絶好調のダイワメジャー。
リーチザクラウンの半弟です。

母の血統は、シアトルスルー、ミスタープロスペクター、セクレタリアトと、
もろに北米ダート血統。
血統構成は、同じくダイワメジャー産駒のエクセラントカーヴに近いです。
セクレタリアトがサーゲイロードの半弟なので、芝向きの瞬発力を補っていると考えられます。

ダイワメジャー産駒の成功馬のほとんどが、セクレタリアトかサーゲイロードを
母方に持っているのは、ダイワメジャー自身の固さとのバランスが取れるからでしょう。

また、シンシアズブレスの母のクラウンピースは、
ナスルーラ５×５×５×５とプリンスキロ５×５というクロスも持っていて、
さらに柔らかさやしなやかさを増強するのだと思います。

産駒がダートもこなせる頑健なスペシャルウィークとの配合から、
リーチザクラウンのような芝の快速馬を出せるのはこういったところからでしょう。

ただ、ナスルーラのもつ爆発力が気性面で災いし、
前向きさが強調され過ぎるところが難点です。

本馬は牝馬ですから、マイルくらいまでなら気の強さが良い方向に出るように思います。

今週、日曜小倉５Ｒでデビュー予定です。
意外と1800メートルから距離を伸ばしていきたいようなコメントが出ています。
池江師の目からはオークスまで大丈夫だという手応えなんでしょうか。
ちなみに、この厩舎は攻めが強すぎて牝馬の扱いが苦手と従来言われていましたが、
昨年から、流行の４Ｆ追いを取り入れるようになり、その不安も解消されました。
（馬体維持が難しいミッキークイーンでオークス制覇。）

正直、夏の阪神か中京とかもっと早い使い出しを期待していたので、
もはやイチオシとまではいきませんが、参考までに。