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2015/08/16 19:13
哀れオフェーリア号!愛馬の今日の姿は見るに忍びなかった。
哀れオフェーリア号!愛馬の今日の姿は見るに忍びなかった。こよなく愛する競馬ですが、競馬は単なるお馬さんのかけっこではありません。そこには人馬一体の意思疎通があってなりたっています。ここの厩舎はそのことがあまり解っていないのか、過酷な短距離レースのみを愛馬に強いている。即ち、今までの前15戦の総てが1400以下の短距離戦なのだ。
今日のレースを見て思わずカブラヤオーを思い出した。カブラヤオーが負けたのは新馬戦の二着と、最下位に負けた中山のオープン戦のみ。これも発馬時にゲートにぶつかると言うアクシデントがあってのことだった。同じ最下位でも、オフェーリアは特に故障が起きた風には見えなかったから、であれば「もうわたしやってられない」の意思表示だったろうと思う。
カブラヤオーが強烈なハイラップにもかかわらず、逃げてダービーを制し、最強の逃げ馬として今も語り草となっているが、引退後数年たって菅原泰雄と厩舎筋が戦法とした逃げの実情を打ち明けた時、私は感動して、カブラヤオーの幸せを思った。そのうち明け話は、カブラヤオーは遅生まれで、身体も小さく実に貧弱で、人が側によっても逃げてゆく臆病な性格で、それが禍してか他馬に蹴られた事があり、それ以降一層他馬を怖がり、馬込みを極度に嫌った。だから、レースでは馬込みに入れず、最後方か、大外か、逃げる戦法しか無かったと言うのだ。
馬と7年間共に暮らした私としては、馬のナイーブさはよくわかるので、ただ勝つだけに執着するのではなく、こんなにまで気を使ってレースに出していた、乗っていた、厩舎、騎手がいて、あのカブラヤオーが誕生したのだと、競馬の奥深さを改めて思いました。
もうこれ以上オフェーリアを過酷な短距離戦に出走させないで欲しい。おねがいします。