明日から、また辛い抗がん剤治療で入院です

明日から、また辛い抗がん剤治療で入院です。今までとは違って、今回は愛馬の不運を担っての入院、一層気が滅入りますが、ラッキーなことに私が白河に移り住んで十二年になりますが、明日の高校野球の決勝戦で仙台育英が勝てば優勝旗がここ白河の関を越えて、はじめてみちのく東北に輝くことになる。こんなおぜんだて、オフェーリアが悲しむ私を見かねてセッテイングしたのかな？動物と仲良く暮らしていると、こんな風に感じることが多いです。特に大型動物の馬（写真は愛馬メアリー）と７年も一日も欠かさず寝起きを共にした中では、しょっちゅうでした。
そんなもんで、気を取り直して、しばらくは日記も書けないだろうと、一言、誤解されそうな部分を書き足します。
それは、私の文言で、馬も人間と同じように幼い時の体験で個性が育つ風に、なにやらロマンチックに書いたかと思いますが、お馬さんに人間で言う所の個性は無いと、あえて言わなければ大きく誤解されると危惧して、改めて説明させていただきます。
動物学者さんに言わせれば動物に心は無い、心があるのは人間だけと決め付けます、だから個性があるわけがないでしょうと。
但し、馬は記憶力が抜群で、その体験した記憶力で行動するから、人にはそれが個性的に感じるだけなのですと。
ほぼその通りで、オフェーリアが逃げるのは個性ではないということです。
人には無くて七癖なんて、人の個性を言います。馬にもこの癖がいくつもあります。代表的なのが咬癖（こうへき・咬む癖）、蹴癖（しゅうへき・蹴る癖）。これは大変危険で注意の印にたてがみや尻尾に赤いリボンをつけるのが規則です。癖と書きますから、馬の個性かなと思うでしょうが、これは一種の病気、心の病と言っても良いと思います。幼少時にこの癖があると、価値が大きく下がります。ですから、牧場では充分に気をつけて育成すると思いますが、パドックで赤いリボンがついている馬がいれば厩舎に来てからの管理が悪いということになると思います。この心の病は薬で治る病ではなく、器具を使ったりも難しく、挙句に、群れでいると他の馬に癖が移る大変厄介な心の病です。
さて、ここで注意です。言っている事が、矛盾していますよね。動物には心が無いと言って、心の病はおかしいと。そうです、動物学者さんは心の病とは言わないでしょう。単に始末の悪い悪癖ですと。心と付け足したのは私の持論です。私は動物にも心があると思っています。心というよりは魂、誠でしょうか。
私のオフェーリアを思う心が彼女に届いた、だから、仙台育英が勝った、そう私は信じています。
明日の決勝戦、病院のテレビの前で応援する私の隣に、オフェーリアがいて、一緒に応援してくれる、そう私は信じて明日入院します。勝ったら、共に万々歳です。