66件のひとこと日記があります。
2016/01/25 18:52
競走馬の安楽死について、
ショウナンマイテイ号が1月24日中山11Rアメリカジョッキークラブカップレース中、疾病を発症、競争を中止していた事をnetkeibaの友だちから知らされた。友だちが大好きな馬の一頭だとも。恥ずかしながら私は名前は聞いたことがあるくらいで、このレースでもまるで検討外であったし、レース実況はウインズで見ていたが、それらしき事故の映像も放映されなかったので、友だちからの連絡で改めてJRAのレース録画を見たが、他の馬と特に接触したとかの事故ではなく、古傷の再発というか、車で言うところの自損事故のようなものに見える。
ウインズではこの日、中京の1Rでクロフネ産駒で芦毛のマーキークラブが浜中騎乗で出走していて私の馬券絡みだったのだが、4コーナーを過ぎて突然外側に斜行というより、いわゆる逃避、狂奔してそのまま柵に激突、その柵を観光バスの事故並みにぶち壊して人馬ともコースから大きく放り出されて転倒という派手な事故、これで馬に異常なし、浜中騎手も打撲だけで済んだそうだから、マーキーファンも浜中ファンも一安心だろうけど、一方のまるで目立たない自損事故のショウナンマイティは、膝靭帯不全断裂とこちらは重症だ。すぐの安楽死は免れたものの、再発とかであれば治療も簡単ではないだろう。友だちも、なんでこの寒い時期に使ったんだろうと、調教師に?
しかし、こればっかりは1年以上も実戦から離れて、既に8歳だし、引退も考えて出走させたとも考えられる、言うならば経済動物の宿命だろう。
さて本題だけど、私はこの事故でショウナンマイテイの掲示板はどうなっているのか覗いてみてうんざりだったのだ。あのゴールドシップの掲示板と同じ!おそらく7、8割いや9割がミーハー競馬ファンだと、私の長年の苦言は止みそうに無い。これを心無い競馬ファンと決め付けて私のブログは過去何度か炎上している。テンポイントの時もそうでした、馬が可哀相、殺すな、生きてくれの連呼なのだ。
苦しんで、苦しんで、重賞をいくつも制覇した威厳のある馬体はみすぼらしい大きなイヌみたいにやせ衰えて、見るのが辛かったと関係者は述懐している。そして結局死んだ。その時の競馬ファンの声、よく頑張った、偉かった、テンポイントのお陰でその後の競馬界は大きく良い方向に変わった、みんな君の功績だよと。私がお馬さんの側だったら、こんな言葉は聴きたくない。それで、当のあんたは、どれだけ苦しんだの、と言いたい。人間は真に勝手な生き物です。動物にも命の尊厳があることを知って欲しい。改善されたことは良いことです。でも、それって、何も一頭の馬の命を俎上にのせてやるべきことではないでしょう。
安楽死は競走馬にとって名誉の戦死であり、勲章ものだと思います。徒な感情移入だけで、経済動物とは言え、その尊い命を弄ぶことは、最後の最後だからこそ許されない、丁重に扱って欲しく思います。
ショウナンマイティがこれからどんな治療がなされるのかわかりませんが、テンポイントの二の舞はやめて欲しいです。本当にお馬を愛しているのなら、予後不良の安楽死は、お馬さんにとっての名誉だと、経済動物としての誇りだと、そう思える心の寛大さが人の側にあって、お馬さんも浮かばれるのではないでしょうか。
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オジョウママさんがファイト!と言っています。
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クライスト教授さん
安楽死は尊厳死…貴兄の考えに全面的に共感いたします。何よりこの文章を読めば浅慮な感情で投稿した人たちの大半は見解の誤りに気付かれると思います。馬の無事を願う事で育成・担当者に優るものはなく、彼らの選択が一番馬の事を考えているくらいは誰でも理解できるはずなので。
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クライスト教授さんがいいね!と言っています。
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左前繁靭帯不全断裂をネットで調べてたら、サクラスターオーが同じ病気で驚いた。サクラスターオーの様に苦しんで死なないでくれと祈るばかりです。以下は内容です。
年の暮れの12月27日に行われた「有馬記念(グランプリ)」に今度は人気を背負って挑んだサクラスターオーであったが、レース中に左前繁靭帯不全断裂の事故に遭い、5か月の闘病生活の後、安楽死の処分がなされた。
懸命に頑張った馬に幸せが訪れなかったという結末は、なんともやりきれなかった。 -
ダビスタ牧場厩務員さんがいいね!と言っています。