ゴールドシップの蹴癖について、

私は芦毛が好きで、７年間起居を共にした愛馬メアリーも芦毛という幸運に恵まれた私ですから、以降友駿の持ち馬も芦毛にこだわり続けています。そんな中でゴールドシップに出会ったのも本当に不思議の縁です。しかもそのゴールドシップが、メアリーと暮らした西郷村の山里から車で３０分もあれば行ける隣村の天栄ホースパークで育成されていたんですから。
この天栄HPはノーザンファームに買い取られる前にはオーナーだった熊坂さんを良く知る馬友達に連れられて何度かお邪魔をしています。ですから、愛馬メアリーとシップ同時期にお隣同士だったということです。　後に、タップダンスシチーも一時天栄HPに繋養されたと思います。そんな関係で思わずタップの子ウエンディシチーを持ちましたが、未勝利に終わってしまいましたね。この愛馬メアリーは、今大活躍の戸崎圭太や柴山雄一に乗馬の基本の基本を教えた那須地方競馬教養センターがアメリカから輸入した中半の練習馬だったことも、これまた不思議の縁として付け加えておきます。

この天栄HPシルクの馬がいることでも知られていると思いますが、見学奨励の育成牧場のようで、熱狂的ファンの見学記録をいくつかネット上で見た覚えがあります。
何を言わんとしているかもうお分かりでしょうが、ゴールドシップの蹴癖、新馬戦から赤いリボンと言うより、飾り玉を付けて走っていますよね。ゴルシファンはこれを見て「可愛い〜」と表現するのも、天栄HPの計算内ということでしょうか。
それと、本来は人に対する抵抗と見るのが正論と思うのですが、これをゴルシファンのみならず、多くの人がこれを「やんちゃなゴルシ」と表現して憚りませんでした。それは、引退セレモニーでも、ウイナーズサークルでの共同撮影を嫌がるゴールドシップだったかと思うが、「最後までやんちゃなゴルシ、可愛い〜」と表現されていました。
私は、ゴールドシップの蹴癖は天栄での一年間の育成期間に身につけた人を寄せ付けたくない過剰な防御本能だと。競馬にたらればは無いと言われてしまうけど、シップに蹴癖が無ければ、シンザンを超える名馬になれただろうと思うのです。
ウイナーズサークルでの抵抗、俺様は２頭目の芦毛のダービー馬になれたんだぞ〜みたいな、そんな最後の抵抗だったんじゃないかと、その夢、私は、ウイナーズで、失礼、マリナーズで叶えたいなあ。