恋の結末

恋の結末書くのすっかり忘れとった。

子供たちを一番に考えることを決意した時からあやみんと後輩をくっつけることに専念した。

「どうして私と彼をくっつけようとするんですか？」とあやみんに聞かれ
俺と後輩の経緯・・あの重い話をあやみんに伝えた
あやみんは泣きそうになりながら聞いていた。

「井角先生ってめちゃめちゃいい人ですね」ってあやみんに言われ
同日の夜「あやみんにもう一度告白しろ」と後輩に伝えた。

2週間後、あやみんが帰り際に
「あの〜・・・先生に報告があるんですけど・・・」
めっちゃ言いづらそうに言ってきたのでピンときた。

「どうした？とうとう俺に惚れたのか？」わざとトボけてみせた。

「いや・・そうではなくて・・・もしかしたらもう聞いてるかも知れないですけど・・」
モジモジするあやみん・・・可愛いな・・
いや、きっと、これまでの俺からのただならぬ恋心を感じ取っていたはず。
この事実を伝えることは実質、俺をフることになってしまう。

優しいあやみんは、俺を傷つけてしまうことが心苦しいに違いない。
しかしながら、俺は、いままでの気持ちがなんだったんだってくらい、冷めていた。
なので、そんな報告ごときで俺は致命傷は負わない

「ところであやみん！俺に惚れたのか？？」

また同じセリフを被せる・・・

「いや・・あの・・・私と彼・・・付き合うことになりました！」

ダメージ2億・・・・

いや・・・大丈夫だ・・・俺は大丈夫・・・
かろうじて・・・大丈夫だ

「おぉ！やっとか！そりゃよかった！じゃぁ、俺は2番目っちゅーことでｗｗｗ」
あやみんに笑顔が戻った
「に・・2番目って・・・」

「もし奴がテクニック不足で欲求不満になるようだったら、俺が夜友になってあげるからいつでも言ってきなｗｗｗ」
俺のあまりにアッサリした対応に、あやみんは安心したように笑ってくれた

翌日、人手不足でマッサージ屋に臨時で出勤した
職場で一番可愛い新人の子に久しぶりに会った
「あれ？井角さん、今日出勤なんですね」
「あ、まおたん！久しぶり！まおたんに会いたくて今日出勤しちゃったよ〜」
「まおたんって・・・私の下の名前、知ってたんですね〜」
「当たり前じゃん！初日からずっと、まおたんをこっそりチラ見してたからね〜ｗｗ」
「こ・・・こわっ・・・」

「まおたん！髪の毛プリンになってるね」
「そうなんです・・・でも５月に結婚式なんで、4月下旬まで待って髪を染めようかと・・・」
結婚式？友達の？？
「いえ、私の結婚式」
え？？
「先月入籍して、5月に結婚式するんですよ〜〜♪」

ダメージ5億・・・・・死亡