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2016/02/24 19:48

こいしり

『お由有が振り返った。その目が麻之助と向き合う。
寸の間、互いに目を逸らすことが出来なかった。…
かたりと微かな音がする。
ふと視線を感じ、そちらへやっと顔を向けると、襖の脇にお寿ずが立っていた。
お由有と麻之助へ、目をむけているように見えた。』
(『こいしり』第一章“こいしり”より)

畠中恵さんの『こいしり』を読んだよ。

主人公の町名主名代・高橋麻之助が前作『まんまこと』で知り合った“おきゃん”な武家娘お寿ずと一緒になるんだねぇ♪
(* ̄∇ ̄*)

訳あって、流れで夫婦になってしまった2人。
お由有への愛を断ち切れない麻之助と、おもいびとを亡くしたお寿ず。

親や親戚らの無理強いで一緒になってしまったんだけど、徐々にお互いが必要になって行くくだりがいいね♪

『目を向けてみたら、お寿ずの手が麻之助のと触れそうな程、近くにあった。
それで麻之助はひょいと手を伸ばし、妻の手に軽く触れてみた。
するとお寿ずがそのまま、握り返してくる。
「やはり近くで話すのはいいよ。」
その言葉を聞き、お寿ずが春の花のように笑った。』
(『こいしり』最終章“せなかあわせ”より)


『こいしり』の爽やかなストーリーと、江ノ電に乗っていた太いネギを持ったしふ(主婦)の思い出を残して、おらは仙台へと帰ってゆく(笑)

(*´゚з゚)・∵.ブッ

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