白ゆき姫殺人事件

おら、湊かなえさんの『白ゆき姫殺人事件』を読んだよ♪


美人OLの三木典子はナイフで体中を刺され、焼死体となって発見された。
容疑者として浮上したのは地味な同僚の城野美姫。
週刊誌のフリー記者の赤星雄治は、城野美姫の同僚や友人の証言をもとに、事件を週刊誌記事やインターネットを駆使しながら追いかけて行く…


小説は、事件の被害者と容疑者の同僚や同級生、地元住民らの証言のみで構成されており、それが殺人事件だったこと、被害者と容疑者が会社の同僚だったこと、容疑者の彼を被害者が略奪したこと…などが徐々に分かっていくという内容となってるよ。

巻末に添付された(架空のSNS)“マンマロー”の登場人物のつぶやきや、週刊誌記事などの資料が同時進行系に拍車をかけるっつぅ新しい小説になってるね♪


本人不在の所で、ネットや週刊誌報道を中心に無責任な「噂話」が 広まるっつぅ恐怖…証言者の自覚のない悪意と興味…

今の時代は怖いよう…

おらもネットでいぢめられたことがあるから、この小説は他人事ではないと思った。

ラスト“第五章”は、容疑者城野美姫のネット社会で構築された歪んだ現代への警鐘そのもの。


『白ゆき姫はもういない。
真っ赤な血はリンゴ色。真っ赤な炎もリンゴ色。リンゴは転がる森いっぱいに…』