ベガルタ仙台レディース最終戦（前編）

ベガルタ仙台レディース最終戦。

今日おらは、芳賀先輩と二人でベガ女子の応援さ利府へと向かったべ

昼０時半キックオフ。
あと１時間もあるべ。
おらたちは、早めにグランディに到着した。

いつもは無料のパーキングに、今日は何故か警備員がいたべ。

どうやら、夜のベガ男子の試合に備え、急遽有料化になったようだったなや

参ったなや。
グランディ付近は駐車場がないので、歩いて３０分ほどの利府ジャスにペロンコ駐車して、グランディまで歩くことにしたべ

道すがら、バスもないし、タクシーも通らず、途中嵐のような雨と突風が吹きすさぶ中、やっと宮スタさ到着したなや。

芳賀先輩の話では、今日のベガ女子とベガ男子は、同会場（宮スタ）で、昼がベガ女、夜がベガ男子の時差式でやるとのこと。

それでも、嵐とは言え閑散としている宮スタ付近…（おいおい。）

胸騒ぎがしたおらは、手渡されたチケットを見て、愕然としたべ…

“ベガ女子対岡山湯郷：宮城県サッカー場”

ガーン（回る回る…）

あ、あんだ、利府っていったって、宮スタと県サッカー場は違うど…

調べてなかったべテキトー男

芳賀先輩も、自分が犯してしまった重大なミスに、愕然としていたべ…。

芳賀先輩は、強風で壊れた傘をＹ字型に差しながら、眼鏡を曇らせていたべ…。（ワイパーワイパー）

その横顔は、ほうれい線づたいに雨水が滴り、雫となって大地に落ちたべ…。
水も滴るおっさん二人
（誰さも会いたくない…）
しばらく、沈黙の時が流れたなや…

もちろん、利府ジャスまで戻るバスなんてないべ…。
タクシー３０分歩いて来て１台も通らなかったど…

仕方なく、おっさん二人は、今来た道をトボトボと帰って行ったべ。

いや、戻るしかなかった。と言うべきだなや…

時計を見たら、昼０時３０分。

すでに、試合は開始されているべ…

（つづく）