シルク2020年度募集

待ちに待った募集馬動画公開。例年どおり一気に確認、運動神経と可動域だけを見ながら直感で選別。

好印象の馬が多かった。動きもさることながら、自分好みの馬体バランスのいい仔がそろってる。選別に残った10数頭をさらに鋭意調査し、5頭ピックアップ。


シーイズトウショウの2019
・両親の中京戦績合計が5-1-2-4。宮記念に6回、CBC賞に4回出走。中京G1出走を目標とする自分にはど真ん中の中京12配合。地元での口取りを夢見たい。
・フロリースカツプから続く小岩井名牝系。ノーザン売却後、初の牝馬出産。高齢母の後継繁殖牝馬としても、大きな期待がかかっていそうだ。
・馬体バランスが非常にいい。かつ、前捌きが大きい。短距離特化したこの父を迎えて、はまったのではないか。まだ筋肉がつるっとしているが、馬体が成長すればかなりのところまでいく匂いが。「勝ち気で前向きな性格」が気性難を指すわけでないことを祈る。ほんの少し弓脚の点と歩様がばらつく体幹が弱点か。天栄坂路なら見違える。

オーシャンビーナスの2019
・思い出の馬TOP3はナムラコクオー、サイレンススズカ、グラスワンダー。モーリス産駒を上村洋行が預かるならば、多少の出来の悪さには目を瞑り応援出資をしたい。
・だが、動画の初見でお？と感じるほど光る動き。まだまだ緩いが柔らかく大きく動く。父同様の後肢の寝繋ぎは、産駒のトップスピードが出ない弱点になっているようだが、パンとすれば大きな武器にならないか。
・低重心の馬体も悪くない。母の競走動画確認、なるほど母系が強く出ている。ノーザンテースト3×5でさらに強調か。
・尾花栗毛に大きな流星、そうそう見かけないグッドルッキングホース。ハウナニの後継馬に最適だ。

レーヌドブリエの2019
・シルクに入会した年、メジロドーベルの2012とファストフレンドの2012が欲しくて、金銭的な事情から後者（ディグニファイド）のみに出資した。金さえあればレーヌドブリエもきっと出資していた。そんな縁のあった馬の初仔が募集。時がたつのは早い。アーモンドアイ、アルモニカ、ハウナニの仔は3年後か。待ち遠しい。
・母も小さめで初仔。まあ400kgくらいかな、と思っていたら429kg。ただ体高・胸囲の数値は小さい。動画を見ると、いい筋肉をまとっていそう。レイクヴィラでたくさん走り回ったんだね。これも低重心ながら、大きく歩く。大柄な父の助けを借りてここからさらに成長すれば。
・母が所属した矢作厩舎ではなく、池江厩舎となった経緯はなんだろう。ガンガン使う矢作さんがうってつけだと思うのだが。

グリューネワルトの2019
・動画初見で気に入った。大柄なのに全く重苦しさを感じない素晴らしい動き。運動神経の良さがにじみ出ている。
・姉ディアンドルの募集動画確認。姉を上回る出来に思える。姉同様に短距離・早熟に振れるだろうが、こちらのほうがルーラーっぽくやや脚長。牡馬で普通の気性なら2000まで持ってもいい。
・右前が彎膝。歩行も癖がある。ノーザンお抱え厩舎なのは慎重な調教を要するからか。数は使わないだろう。
・割高感は出来の良さか。530くらいまで行きそう。募集馬で宮記念に一番近いのはこの馬。

トレジャーステイトの2019
・ディアンドル全弟が入らなかった奥村豊厩舎は、母つながりでこの仔が。母は地方出戻り転厩後に3勝。師の手腕が存分に発揮された。12年産募集馬の初仔というところまでレーヌドブリエと同じ。
・体高が150cmに満たず、歩行動画も背中が固めで初見はいまいちときめかなかったが、調査を進めるにつれ気になり始めた。
・母の募集時と比較したらバランスそっくり。筋肉の印影は息子が上回っている。パワー系の芝もしくはダートだろうが、京都休止で阪神メインならば、好都合では。大きく育て。夢も大きく中京チャンピオンズＣ。
・モーリス同様、グラスの血はいつか持ってみたい。2500万は安く感じるが、どうか。


今年も短距離・ダート志向で。クラシック血統狙いは、ディープ産駒がほぼいなくなる来年募集から。