引きずらないよう…。

アッという間の出来事でした。
キックオフから3分ちょっとでした。
コーナーキックから頭で合わせたのは
ディエゴオリウ゛ェイラ。「あれ？」って
いう感じでしたよ。
ほんの数秒後の感じでしたが、
左から中へ流し込まれたパスにまたしてもディエゴオリウ゛ェイラが左足で合わせてホントにアッという間に川崎は2点のリードを奪われました。
キックオフから5分少々での出来事、川崎も気持ちを切らさずに反撃に出ましたよ。
憲剛のパスからグラウンダーで中に入れたエウシーニョのパスを蹴り込んだのは森谷。前節、浦和相手に決勝点を決めたコンビネーションですぐさま反撃の狼煙を上げて攻め込む川崎でしたよ。
でもその十数分後にはキックオフ早々の2失点を思い返すかのように2ゴールを奪い獲った柏。昨夜の川崎は研究され尽くしていたんでしょうねえ…。
前半終了時で1−4。
すでに勝負は決した感がありましたよ。
欲を言えば前半のうちにもう1点返していれば川崎にも最低でも引き分けみたいな戦い方はできたんでしょうが…。
前半終了間際、川崎はDF井川が負傷による交代となって攻守のキーマンとなっていたエドゥアルド・ネットが前に出られない展開になったのも大きかったと思います。
ディフェンスの前で試合を作りチャンスの時には前線に駆け上がり劣勢時には全力で戻って身体を張るエドゥアルド・ネット。時折見せる鋭い縦一本は前線が受けきればとてつもないチャンスになり相手にとって脅威になるんですが昨夜の後半はそれも見せられませんでした。
前がかりで攻め続けていた川崎でしたが武富のドリブルからのショート・カウンターからクリスティアーノのパスを受けた中川が突き刺し5点目。試合を決定づけましたよ。
でも下を向かなかった川崎。
中野の左からのクロスに飛び込んだのは小林悠、先日のオリンピック代表GK中村航輔が弾きましたが詰めていた交代出場の三好クンが押し込み1点を返しました。
残り時間も少ない中、攻勢に出る川崎でしたがそのまま試合は終了。2−5というスコアで柏が勝利を手に入れましたよ。
昨夜の川崎、決して油断なんかしてなかったと思います。
キックオフ早々の2失点後も落ち着いていつもの川崎を表現しながら1点返したあたりまではまだまだ試合の行方は分からない感じだったんですよ。
でも1点返した後の立て続けに奪われた2失点には焦りが出たと思います。
ホントに前半のうちにもう1点返していたら後半の展開も違っていたんじゃないかなぁ〜なんて想像しますよ。
試合終了後、両チーム及び審判団との握手の後、川崎はすぐに憲剛の掛け声の元、円陣を組みました。
見てるだけの私でもスコアの割りには大敗という感じはしなかったんですが憲剛はキャプテンとしてここでしっかり締めなきゃいけないという危機感からのモノだったと思います。
来週は天皇杯2回戦が行われるので次のリーグ戦までは一週空きますがココでしっかり締めて引きずらないよう次の福岡戦を戦ってもらいたいですね。
柏に関していえばいつだって現在の順位で測っちゃいけないチームなんですよ。
昨夜もアウェイ側ゴール裏には
「柏から世界へ」と書かれた弾幕が掲げられていました。
先週負けたとしても今週も弱いままではなくしっかり立て直してくるチームが柏です。
常に掲げられている弾幕どおりに上を目指している柏レイソル。
川崎も早くタイトルを獲って柏のそういう域に達してもらいたいですよ。
川崎フロンターレ。先週の浦和戦勝利の安堵感で油断したワケではないハズです。
昨夜の試合、点差だけで見るなら大敗でしたがすぐにそれを締める危機感を見せてくれたコトはホントに収穫として受け止めたいです。
浦和戦の勝利を今後の安心ではなく更なる糧であったというコトを証明するためにも天皇杯後の福岡戦はきっちり勝ってもらいたいですね。
ケガのメンバーも多少は帰ってきそうな福岡戦。
昨夜の敗戦が気にならないような戦いぶりを期待したいですよ。