AT9分。

試合時間の90分を越えて表示されたアディショナルタイムは9分。後半開始早々の接触で脳震盪の状態から回復しない川崎GK新井の2度に渡る治療の為にかかった時間がそのまま表示されました。
試合自体は川崎が前半14分に小林悠の右からのクロスに狩野健太が頭で合わせて先制、後半も39分に田坂のスルーパスから抜け出した三好のループシュートで追加点、あとは試合をクローズするだけという状況でした。
もちろん2ndステージ制覇を目指すマリノスも諦めません。
左から斎藤学、右からのマルティノスのドリブルに手を焼いていた川崎でしたがこのまま2−0で試合を閉めてくれると思ってましたよ。
AT9分も半分を過ぎたところで右サイドの攻防に勝ったマリノス天野のクロスに合わせた伊藤翔のヘッドは川崎の交代出場のGK高木とバーに阻まれましたが詰めてきた中町が押し込んで1点を返します。公式記録では90分＋6、等々力のアウェイ側からは歓声が湧きましたよ。
そして公式記録では90分＋8、川崎・三好のバックパスをかっさらったのは斎藤学、切り裂くようなドリブルで左に流れ中に戻したボールを蹴り込んだのは伊藤翔、等々力のアウェイ側からは大歓声、そしてぐるりと取り囲む川崎サポーターからは悲鳴が上がりましたよ。

というワケで昨夜は結果的には等々力劇場となった一戦、川崎−横浜FM戦を観戦してきました。
ホントに試合を閉める術を知らない川崎、勝っただけです。まだまだしなきゃならない経験がたくさんあるコトを改めて教えられましたよ。
圧倒的なボール保持は攻撃だけではなく守備にも使う術を覚えてもらいたいですよ。

試合内容に戻るとこの落胆の雰囲気の中を諦めずに残り時間に賭けた川崎、コーナーキックを奪い憲剛が蹴ったボールは逆サイドの田坂の足下へ転がり冷静に入れたクロスは小林悠の頭に合いました。
必死に飛んだマリノスGK榎本でしたがボールはゴールへ吸い込まれていきましたよ。公式記録では90分＋10、小林悠、執念のゴールでした。

ほどなく主審の家本さんの笛が鳴り試合終了、なんというか、最後の5分くらいでホントに疲れましたよ。
良い試合運びで安心して勝利を迎えられると思っていた90分＋5ぐらいまでの私でしたが残り時間でこんな劇的な展開になるとは夢にも思いませんでした。

完勝を辛勝にしてしまい改めてダメな部分を見せた川崎でしたがこの勝利はホントに大きなモノとなりましたよ。
年間順位3位以内を確定させチャンピオンシップ出場を決めるコトが出来たんですからね。
でもリーグ戦も押し迫ったこの時期に残りの対戦相手を考えると不安ばかりが大きくなった試合でしたよ。

昨夜は結果として勝ちはしましたが帰りに飲んでる時には愚痴と不安しか出てきませんでした。
もっと前向きに受け止めて選手と共に前へ進まなきゃいけないんですけどね。

先日の観戦記が長くなり過ぎて
ココには掲載出来なかったので今回の観戦記はココまでにしときます(;^_^A

リーグも残り4試合、その後のチャンピオンシップも歓喜の声を上げられるよう応援しますよ(^-^)