今日からの積み重ね。

J1、J2が開幕して一週間が経ち、
昨日はJ1第2節、今日はJ2の第2節が行われましたね。
今節も割りとアウェイチームが勝利を飾る試合が多かったですね。
昨日は観戦出来そうな試合が3試合ほどありましたが埼玉方面の2試合は朝起きた時点で時間的に間に合わず、味スタも瓦斯ホームの試合は極力避けていますので自宅で観戦してました。
今日のJ2は一番近くても群馬の正田醤油スタジアムですのでムリ。
そんな中、今日はもうひとつのJリーグ、J3の記念すべき開幕戦へと出かけてきました。
観戦したカードはAC長野パルセイロ−福島ユナイテッドFC戦。
味の素フィールド西が丘で13時キックオフの試合です。
観戦に出かけるなら同じJ3開幕戦、三ツ沢でのYSCC横浜−ブラウブリッツ秋田という対戦もありましたが西が丘を選んだのは関東では天皇杯でもなければ観戦出来ないカードであり、何よりJ3初代王者候補でもある長野を観たかったからです。
長野の監督はポトフこと美濃部直彦氏。かつては京都、徳島で指揮を取り、特に徳島で監督を務めていた時には今をときめくセレッソ大阪の柿谷を開花させた(更正させた)監督として知られています。
私自身も西が丘での観戦は4、5年振り、こじんまりとした観やすいスタジアムへと久しぶりに出かけましたよ。

試合はさすがに昨年のJFL覇者であり今季の優勝・自動昇格候補の長野、慌てず浮つかずどっしりと試合を支配してました。
ボールを持たされる形になっていた福島、出しどころが無く横に流してみたり後ろへ戻したり、時折、強引なドリブルで突破を試みるもののすぐに奪われるという感じでしたね。
そして前半17分、長めのパスを受けた左サイドからの折り返しを受けた長野の高橋駿太が右から持ち込み先制。
長野から駆け付けた大勢のサポーターを沸かせました。
その後の前半の展開は変わらず持たされて戸惑いながら仕掛ける福島、落ち着いて守る長野といった感じで前半終了。
もちろん福島もゴールに迫るシーンはありましたが見せ場というほどでもなかったですね。
後半、福島も裏を狙って走らせたり長野のクリアのイレギュラーを拾って攻め込みゴールを割ったかのようなシュートもありましたが判定はノーゴール。
そのまま試合は長野が堅く慎重に安全第一で守り切り勝利を手に入れました。

結果は1−0ですが内容的には何もさせてもらえなかった福島、確実に勝利を得るためにリスクを最小限に抑えて結果をモノにした長野。力の差がありましたねえ。

試合後は両チーム共に相手サポーター側に挨拶に行き、サポーター同士もエールを交換するなどなんとも気持ちの良い光景がありました。
まだ始まったばかりのJ3リーグ、
こんな光景も長野と福島、この対戦だからこそ観られたのかもしれません。
いろんなモノを積み重ね、本当に昇格を争うプロのリーグとしてのJ3になったら多分、観られなくなる光景だと思います。
でもしばらくはこの多少のアマチュアリズムも入り混じるまったりしたリーグであって欲しいとも思います。

試合は懐かしい名前も出場してきました。
長野は元・柏の宇野沢、元・清水で前・甲府の伊東輝悦、元・町田で前・栃木の勝又。
福島には私にとっては忘れられない元・川崎の小林康剛、元・札幌の堀米…。
まだまだ上を目指して頑張ってもらいたいですよ。

試合後のコンコースでは長野、福島、双方のサポーターのお国言葉が飛びかい入り交じってました。
結果うんぬんではなくお互いに無事に試合が終わった安堵感を感じていたようでしたよ。

これから日本サッカーの裾野を広げていくであろうJ3リーグ、時々でも観戦し続ける事によって積み重ね成長していくリーグである事を願ってます。