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2013/10/20 23:48
【菊花賞】次代を担うアイドルホースの戴冠
意図しての狙いか、それとも単によほど調子がよかったのか、抜群のスタートを決めたエピファネイア。
3番手では馬群の中に入れることができず、ハッキリとかかる仕草を見せ始める。
祐一はヒヤヒヤものだったろう。
ある意味で、ここが今年の菊花賞の最大の見せ場だった。
折り合いのリスクを負ったポジショニングだったが、結果的にはレース後半に無理な脚を使うリスクを回避できた。
これでは、地力に劣る他馬にとって付け入るスキがなかった。
岩田らしいロスのない騎乗で、実績なりの力は示したサトノノブレス。
G?2着の実績でしばらくは人気をするだろうが、ディープ産駒にしては珍しくジリっぽいタイプなので、G?でも当てにしづらいタイプだ。
重賞タイトルには、後方で末脚不発した馬たちのほうが近いだろう。
あきらかに過剰人気したバンデは、異常なスタミナと道悪適性の印象が強烈。
来年の春の天皇賞が超道悪になって、ゴールドシップとぶつかったら… 不毛だが妄想は膨らむ。
エピファネイアの能力は一流だった。
折り合いの問題は今後も続くだろうが、レース運びは自在性があり、脚質自体はむしろ正攻法といっていい(これは鞍上のスタイルによるところも大きい)。
しかし、それがむしろ今後のいばらの道へとつながっている可能性もある。
今後のG?戦線では、今日のように絶対能力だけで他馬を一蹴できることはそうそう無いからだ。
実力拮抗の大一番で、正攻法がゆえの惜敗。
エピファネイアのファンはもどかしい思いを繰り返すだろうし、馬券で裏切られる者も多いはずだ。
鞍上強化の話題は、ずっと続くだろう。
しかしそれでも、この馬の鞍上は福永がいいと思う。
最優秀3歳牡馬の勲章はキズナにゆずるだろうが、応援しがいのあるこの馬のファンが減ることはないだろう。
記録より、記憶に残るサラブレッド。
エピファネイアには、アイドルホースの資質が備わっている。