蝉時雨の中で…

蝉時雨の中


亡き人の霊を迎え


供養するさまざまな行事が各地で行われる


８月は、これまで縁のあった人たちに思いを致し


対話することで


自らの過ごした日々を思いだし


これからのあり方をあらためて


心に誓う月でもある


亡き祖父母や父母兄弟、子に恥じないようにと


わが身に思いを馳せる


それが亡くなった人への供養となり


自身の生きるよすがになるだろう


人はいくつになっても子は子であって


親は親


そうして繋がりは遠い過去から続いて来たもので


大切な人の祈る人の本然の思いが永遠と流れ続いている



そんな切なる願いを忘れなければ


今は亡き人もみな自分の幸せを願い


励まし与えくれる確かな記憶として


自分の中で生き続けるにちがいない


いつも


遠くの空の上で見守っていてくれる


これほど心強く


勇気づけられることってないだろう