稍重に近い重だった'08年、不良に近かった今年のローズS、違いと共通点は？

'08年9月21日、前線の通過で関西地方は雨予報、前日は良開催であったが、夜の降雨で稍重スタート、9Rの仲秋特別前あたりから降り出した雨で、メインのローズは重発表で行われた。

'08年、12.3~10.7~11.4~12.5~12.1~12.1~12.2~11.7~12.5、59.0~48.3、1分47.3（34.4~36.2）。
'13年、12.3~10.9~11.4~11.7~11.9~11.9~11.9~12.5~13.2、58.2~49.5、1分47.7（34.6~37.6）。
より不良に近かった今年の馬場状態を考えると、'08年よりは遥かに今年の方が厳しいレースだったことが読み取れる。

'08年、
1着、マイネレーチェル、7番人気、
2着、ムードインディゴ、9番人気、
3着、レジネッタ、1番人気、
4着、オディール、5番人気、
5着、トールポピー、3番人気、
次走、秋華賞を勝ったブラックエンブレムは15着に敗れていた。

'13年、
1着、デニムアンドルビー、1番人気、
2着、シャトーブランシュ、9番人気、
3着、ウリウリ、10番人気、
4着、メイショウマンボ、4番人気、
5着、ウインプリメーラ、8番人気、
このレース、2番人気、3番人気のエバーブロッサム、レッドオーヴァルはともに14、13着と2桁着順だった。
次走、秋華賞で3着と馬券に絡んできたのは、このレース殿負けの18着だったリラコサージュだった。
付加すれば、2着のスマートはローズ不出走馬。

'08年ローズ優勝馬のマイネレーチェルは、秋華15、エリ女4着と馬券に絡めなかった。
2着のムードインディゴは、秋華こそ2着にきたが、エリ女6着と上がり目はなかった。

今年のローズ優勝馬のデニムは、ディープ×ミスプロ系キンカメ、母系の力を借りて想像以上に重馬場を激走した。
しかし、馬とはいえ生身の生き物、サイボーグやロボットではない。物言わぬ生き物だが相当なダメージはあったんではないだろうか。同じSS系でもマンボとはタイプが違う。マンボは父の母系にニジンスキーの血が入っている、その違いはあって当然だろう。

何を言いたかったというと、今年のローズ、馬に与えたダメージはかなりの物があったんではないだろうか、という事です。
ローズの激走の疲れを取り、秋華でピークまで仕上げ切ったマンボ陣営、表向きは、「前走の状態を維持できている」と言っているが、このコメントは、裏を返せば「維持するのに汲々している」とも取れるコメントではある。

30年以上経つが、メジロティターンで秋天をレコード勝ちした(当時は秋も3200)尾形師が、有馬で、天皇賞を数段上回る出来、と吹きまくり惨敗した事があった。
近年、そこまで吹きまくるテキはいなくなったが、調教師の口から出る言葉は何れにしても“意味深”ではないだろうか。

マンボが馬券圏内から外れる事は考えにくいが、頭は？

また明日朝にでも書きます。それではさようなら。