震災後、流行語大賞にもなった『キズナ』、ダービー後の「目黒」はレコードだった。

書くのをよそうかと思ったんですが、【馬券人生45年】の集大成の意味を込めて書いてみますね。

何年か前からJRAの策略で目黒記念がダービー直後の12Rに変更になりましたね。
祭りの後の虚脱感、宴の後の脱力感、誰しも経験していますよね。まして“馬券”が外れて財布が軽くなったらなおさらです。次のレースどころではありません。早くその場から去りたい衝動にかられます。
売り上げは当然の事ながらガクンと落ちます。その防止策の為に取った戦略なんですね。
メディアの連中も似た様なものです。
とてつもない事が起こっていても、次の日の新聞記事の扱いはベタ記事並みです。世の中そんなものでしょう。

2013年日本ダービー、東京芝2400m、馬場良、レースを作ったのはアポロソニック。
12.3~10.5~12.2~12.5~12.8~11.9 (35.0~47.5~60.3~72.2)、
12.7~12.3~11.9~11.6~11.7~11.9 上がり、(35.2~47.1~59.4~72.1)、2分24秒3。勝ったのはキズナ。

その直後に行われた目黒記念、距離はダービーより100m長い2500m、レースを作ったのはコスモラピュタ。
7.6…、10.9~11.0~12.2~12.3~12.2~12.1 (34.1~46.4~58.6~70.7)、
12.0~12.0~12.1~11.8~11.5~11.9 上がり、(35.2~47.3~59.3~71.3)、2分29秒6、レコード、勝ったのはムスカテール。
目黒記念の2400m通過の推定タイムは2分23秒0、2000mの通過タイムは1分58秒を切るかどうかの推定タイムです。

このレース、残り400mまでコスモが踏ん張っていましたね。スタートして2100mの地点です。

05年のJC、アルカセット、ハーツクライがマークした世界レコード、2分22秒1、その時のラップが、70.2~71.9だった。勿論単純比較は出来ないが、去年の目黒、かなり厳しい流れだった事がわかる。
勝ったムスカは以後、休養して秋から復帰したが勝てず、有馬の参戦も叶わなかった。
競馬とはそんなもんではなかろうか、40年以上見てきてやっと分かってきましたね。

07年、中日新聞杯で2桁着順で惨敗したコンゴウリキシオーが、次走読売マイラーズCで9番人気でまんまと逃げ切った事を思い出します。

アルゼンチンでも逃げ潰れ、追い打ちをかけてなんと3600のステイヤーズを使ってきましたね。

最終追い後の調教師のコメント。
「状態は悪くありませんよ。」
「最近は終いに止めてしまう様な感じなので、最後まで真面目に走ってくれればと思います。」

1/2、助手、栗坂、4F53.6~38.9~25.4~12.5、ハロンラップ、14.7~13.5~12.9~12.5。

父はロージズインメイ、10FのドバイWCを圧勝した馬、BMSにトニービン、高橋師以下関係者は判断を誤ったんではなかろうか。
2000から2200がこの馬の“血の限界”ではないんだろうか。この距離を越えると馬が本能的に、自己防衛の為にセーブしているんではなかろうか？というのが私の見解ですが。

過去、レース中、またレース直後、鼻出血、肺出血などで競争生命を絶たれてしまった馬は枚挙にいとまがありません。真面目に一生懸命走る馬ほど……、実に悲しい話ではありますが。現実はそうなんですね。

1時間後にレースがあります。去年の目黒、まだ元気だった怪逃猫パンチを外から叩いて鼻を奪ったレースが出来れば、内のドリーム、サムソンズを12番ゲートから叩き切る事はさほど至難ではないでしょう。

それでは皆さん頑張って下さいね。結果は如何に？

これが私の皆さんへのコメントでした。結果はどうなるか、神のみぞ知るですね。もしラピュタが掲示板の上の方にいる様であれば、これからの馬券人生の参考になればと思います。