トップわんこ

ステラを最後に癖のある馬はあらかた乗ったかなーと思ってましたが、チェックリスト漏れの一頭が来た。
ま・さ・か！当たるとは。
今年の冬に調教終了して、最近障害を始めたトップワンです。
わんこと私は呼んでます。
まだお子ちゃまですから。




パッと見、マイペースだなぁという第一印象。
不馴れな部分若干あり。
遠慮して短鞭と低めの拍車にしたのが悔やまれます。次は長鞭と、跳ねてもいいから高めの拍車で乗ろっと。


久しぶりに駈歩が出来ない焦りを味わいました。
左は出るけど、右手前がどうにもならない！本当は馬場のラチ沿いの直線を使いたかったけど、許されるスペースが狭くて輪乗りなのがまたうまくない。
ほどなく「何をすればいいのかわからーんっ！！」になるわんこを見て、不穏な空気を感じた指導員に「最後尾のトップキングダムの後ろについてー」と言われて仕切り直し。
これがナイス判断で、あれだけ高速速歩に逃げられていたのが嘘のようにポンッと走る。

しかしトップキングダムにトップワン。
先頭に立つことなく、部班のケツ争いをする二頭の名前の皮肉・・・




この右手前が尾を引いたのか、障害を跳ぶ段になっても、右回りスタートには躊躇する構えを見せる。
これを避けたかった。苦手意識を植え付けたくは無かったんだなぁ。
でも蹄跡で大きく走ることなら、私に任せとけっと胸を張ってスタートしたら逆手前。
うわぁ、全然ダメじゃん。


駈歩したらしたで、歩幅が詰まらない。
歩度を伸ばすのはお得意のわんこ。
そこから肘と肩を使って、引き寄せてみたものの速歩に落とされ無念のコースアウト。
レッスンのお題が障害間の歩数を４歩にしたり５歩にしたりすることでしたが、キッパリ諦めてアプローチのラインと踏み切り合わせのみに集中。
これが今の私に出来る精一杯です。



飛越自体はとてもお上手。
障害が好きみたい。踏み切りが合わなくても、ためらわずに突っ込む根性があるし、高さがついても平然としてる。
私の方が「ちょっ、それ高すぎっ！」とビビってるのに、馬は「わ?いっ♪」
いいなぁ、前向きで。




わんこで一番気になったのは、洗い場でのさく癖。
調教をされた方によると「この子は空気を飲み込んでも、せん痛にならないんですよ」とのことですが、決まって右を向いてやるのが右姿勢の悪さに繋がっている気がする。
バランスがより悪くならないかい？
あとこれに夢中になると、人への意識が薄くなるのもイヤ。
人を無視する子じゃないけど収まって欲しいなぁ。



いま、まさに成長期真っ只中のトップワン。成長曲線右肩上がりの馬って、ベテランの子達にはないワクワク感があるんですね。
砂が水を吸い込むように色んなことを学べるであろう手応え。素人な私でも「あれを教えてあげたい」「これを教えてあげたい」と思える。

また乗れる日が楽しみです。