ル=グイン『西のはて年代記』シリーズ

読書ネタ。

『ゲド戦記』で有名なアーシュラ・ル=グインの最近の本です。彼女、まだバリバリの現役なんですねぇ。
シリーズは全三巻で構成されてます。メインタイトルは『ギフト』『ヴォイス』『パワー』
ここ数週間、予想とＰＯＧ選びの合間にちまちまと読み進めてましたが(他にやることはないのか・・・？)、やっと読了！



一冊目は少年、二冊目は少女を、最後の長編はまた別の少年を主人公にして、支配と自由を語ったファンタジーです。
少女をメインキャラクターにした『ヴォイス』なんてジブリ向き。これを読んだ宮崎さんがまた復活しないかなと密かに期待してますが、この題材じゃさすがにキツいかしら。
『魔女の宅急便』の頃が一番脂が乗っていたので、こういうのを作ってほしかったけど、よくよく考えたら渾身の『もののけ姫』がありましたね。
あれはすごかった。



どれも一気に読めるけど、非常に疲れる本。ここは一番強調したい。
10代の体力なら読みきれるのかぁと納得できそうだけど、少年少女の読み物としては内容が濃い。濃すぎる。
ゲド戦記もそうだけど、「良かった良かった」「めでたし♪」で終わらない後味がまたグインらしいです。


それにしても女の子って逞しい。
男の子は話が終わっても「大丈夫？(^ ^;)」と心配になっちゃう。