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2013/07/25 00:25
レーススタイル
クラシックを争う素質馬にはどうしても身につけなければならないスタイルがある。
特にマイルの経験だけで12F・10Fを戦わなければならない牝馬は折り合って終いをしっかり伸ばすことが絶対条件。
でも本当の素質は違うスタイルでこそ開花する場合も多いのだ。
華やかな舞台で実績を上げてしまった馬こそ、その差異に悩むことがある。
エイシンフラッシュはダービーの栄冠から実に2年半苦しんだ。
その間シルポートに引きずりまわされること二度三度、やっと掴まえたのだ。
<この馬は使える足がチョットしかない>ルメールの発言以来、関係者は皆そうなのだと思ってしまう。
本当にそうなのか?京成杯を勝ち、ローズキングダムと神戸新聞杯で叩き合いを演じ、レコードの大阪杯で最重量を背負って猛然と追いこみ、アーネストリーのハイペースを終いを伸ばしてブエナに迫り、オールスターの有馬で切れ味を見せたエイシンフラッシュの使える足は本当にチョットしかないのか?
そんなバカな、である。
ルメールの発言は敗戦のエクスキューズだ。
競走馬の命運は些細なことで左右されてしまう。
天皇賞に届いただけても幸運か。
本当の適性を見つけられずに消えた名馬は数えきれまい。
アイムユアーズも模索の中にいる。この馬の本質はイケイケだろう。オークスで残れたのもレースが流れたからだ。ドンと緩んでいたら再加速では馬群に沈んでいたと思う。
マルセリーナの新味は実に楽しみ。超が付くロングスパート名手になれるかも。
オールザットは条件上りらしいレース巧者。新潟と福島では位置取りが全く違う。ワンペースで行かれるのがいちばん応える様子。
小頭数ながら面白い一戦。