マイネルラクリマ

レースを見た目で判断するのはむつかしい。モニター越しではなおさら。

改めて数字で確認すればラクリマのスタイルは一目瞭然。

12.1-10.7-10.9-12.3-12.6-12.3-12.1-12.1-11.7-12.1

マイル重賞を勝つだけに、スタートダッシュは抜群。３Ｆ33.7は全10Ｆ中3位。これより速いのは９Ｆで2レース、マイルはアパパネのヴィクトリアＭだけだ。スタートダッシュはシルポートを遥かに凌ぐ。

このスタートでアドバンテージを得て、レースをコントロールできるのは大きな武器。切れる印象が無いのに勝てる理由はまさにこれだ。

但し、小倉2000となると話は別だろう。

七夕賞よりテンが速かったのが正に一昨年の小倉記念。

11.8-10.7-10.8-12.0-11.8-11.8-12.0-12.0-11.8-12.6

３Ｆ33.3　第1位。

4Ｆ目にスッと落ち着いたのも束の間、すぐに始まってしまう。小倉は向正面が下りだから、抑えるのは楽じゃない。ここをできれば３Ｆ、少なくとも２Ｆスローで過ごせればラクリマは勝てる。でもたぶん無理だろうな。

ダッシュが良いのが却ってあだになる可能性が大きいだろう。勝ったイタリアンレッドの上りが35.7。相当の消耗だと思う。
2000ｍのラップにはとても見えない。

12.2-10.5-11.1-11.9-11.9-12.0-11.5-11.8

ラクリマが勝った金杯より遥かにキツイ。4Ｆ目0.8の減速ではボスなら憤死のスロー。

白百合も金杯も中盤はしっかりセーブの利いたレース。

マイネルラクリマは中距離型の中距離馬。2500位はこなすかも知れない。ダッシュは現役屈指。
京都マイルはＧU+FFFDでも中盤は緩いから面白いかも、でも切れがチョット足りない。

小倉記念にはハッキリ向かないと思う。