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2013/10/11 23:00
ブラックエンブレムとは何者か 秋華賞その5
世代レベルに疑問符が付き、これまでに現3歳牝馬が経験したG1レースは、3連単でオークス15万、桜花賞67万、阪神JFに至っては300万超えのメガ馬券。
加えてトライアル ローズSは重馬場の失速ラップ。棚からボタモチが落ちてきたカタチだ。ねじ伏せてきたわけではない。
ここまで主にアヴェンチュラとダイワスカーレットをモデルに秋華賞を眺めてきたが、たぶんこれでは足りないのだ。
現にオッズは混乱気味で波乱は必至の雲行き。
状況は酷似しているのにこれまでまったく触れずにきたブラックエンブレムを避けて通ることはやはり出来ない。
12.3−10.4−12.3−12.2−11.4−12.5−11.9−11.5−11.8−12.1
5F=58.6 N=70.4 MAvr=12.0 上り3F=35.4 Bエンブレム上り34.6
これはアヴェンチュラの秋華賞によく似ている。テンがいくらかユッタリしている程度。
中心4Fの平均はほとんど一緒。上りはいくらか速い。時計は01:58.4。
オークス4着で臨んだローズSは重馬場。スタート良く3番手のインで流れに乗っているように見えるが、直線に入って手応えが無くなったらしく、岩田はほとんど追っていない。14着。
ブラックEのベストパフォーマンスはたぶんフラワーカップ、中山1800m。
12.8−12.0−13.0−11.9−11.7−12.0−12.0−11.8−12.3
3F=37.8 5F=61.4 N=73.9 MAvr=11.9 上り3F=36.1
テンはモッサリ。上りよりも中盤の方が速いレース。
つまり<ヤヤ失速傾向のレースを逃げ切り> これを3歳の春に経験していることが秋華賞制覇の原点だろう。
実を言えば、これはアヴェンチュラの函館・札幌経験に非常に近い。
漁火S 12.4−11.5−12.0−12.2−12.0−12.0−12.0−11.7−12.1
クイーンC 12.8−12.0−13.0−11.9−11.7−12.0−12.0−11.8−12.3
中心から終いにかけて加速もしないが、失速もあまりしないレースを前々で勝ち切る経験。
<速い上りは決して繰り出したことがないが、11.9で宜しければどこまでだって行けますよ>という脚質。
こうした脚が京都の高速馬場と出会うと、といったところだろうか。
思えばトーセンジョーダンがアルゼンチン共和国杯で見せた脚も同質のものだ。それは後にレコードの天皇賞に通じる道だった訳だが。
結局、中盤がしっかり緩まない秋華賞は3ハロンの脚では勝てないのだ。3角手前からゴールまでをひと舐めに出来る脚が必要で、しかもテンは5F58秒台と高速なのだから、これをまくろうものなら、春天のゴールドシップの二の舞。だからデニムは勝てない。
メイショウマンボはタフな流れに強いが実は使える脚が短い。終い2Fで決着するレースでの好走が目立つ、つまり瞬発力型、パワーがあってスタートも良いが決め手が短いのはマイネルラクリマによく似ている。
この線で候補を探ると・…うへぇ。