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2014/01/13 12:15
フェアリー!
いよいよフェアリーSなのである。
僕はこのレースが大好き。
ここを好走した者には洋々たる未来が待っていない…。コスモネモシン・ダンスファンタジア・スピードリッパーetc.Sリッパーに至っては未だに1勝馬なのだ。
つまりここでしかハマらない馬が好走するレースがフェアリーSというわけで、こういうのを推理するのはとても楽しい。
このレースのキモはたぶん終いの失速度合にある。
近4年で終いが大きく失速傾向でなかったのはトーセンベニザクラの2012年だけだ。
2013 11.5-11.3-12.2 クラウンロゼ 35.0
2012 12.2-11.5-11.5 T・ベニザクラ 34.5
2011 12.2-11.9-12.5 D・ファンタジア 36.0
2010 12.6-12.4-13.0 C・ネモシン 35.7
これに近頃の中山の時計のかかり具合を合わせて考えると、<やたらと上がりがかかるレース>であることがほぼ確定的なのがフェアリーなのだと言ってよいのではないか。
だからこそここを好走した馬はその後勝てないのでは?
牝馬戦で前が完全に止まるような、あるいは加速しようにもできないようなレースは案外少ないのだ。でもハマればハマる脚質だから、昨年のクイーンSのように洋芝に雨でも降れば並み居る重賞実績馬を尻目にスピードリッパーが突っ込んでくるということにもなる。
重経験やタイトな流れの経験が結構ものをいうレースとみてここは予想を組む。
1400m勝ち上がりの2頭が筆頭格。
ケンタッキーミントの未勝利勝ちは
12.6-11.2-11.8-12.1-11.7-11.5-11.7 01:22.6
5F通過が59.4のレースなのだが、近3年でこれより速い通過時計で33秒台の上がりで府中の1400を勝ったのはトウケイヘイロー・エーシントップ・レオアクティブ・イチオクノホシの4頭。で、これらはTヘイローがくるみ賞、イチオクがサフラン賞・残りは京王杯の記録なのだ。
と、能書きはいろいろ並べられるのだけど、レースラップを見ただけで<これは強いだろ>と実は思っちゃったのである。
というのは、昨年の重賞レースを検討する過程で<やっぱりこういう走りをするのは強いよなぁ>と感心したのがアニメイトバイオのサフラン賞なのだ。
12.1-11.0-11.6-12.0-11.7-11.3-11.8 01:21.5 Aバイオ上がり34.2
さすがはOPだけあって、テンのダッシュがひとまわり速いが、酷似したレース経験と僕には見える。
さらにコジツケ臭くなるが、Aバイオの未勝利勝ちは中山マイルで
12.5-10.8-11.5-11.6-11.9-11.9-12.0-12.2 01:34.4 Aバイオ上がり35.9
5F通過58.3は僕のデータベースに入れてみるとロゴタイプ・アルフレードの朝日杯、チェリーメドゥーサのひいらぎ賞に次ぐハイラップなのだ。
もちろんAバイオの未勝利戦は9月だから時計の出やすい時期であることは重々承知なのだが、こうしたレース経験は後々にものをいうことが多いと僕は信じているのだ。
だからケンタッキーミントが中山マイルのタイトな流れをこなす可能性は十分あると推測するのだ。
同じく府中1400mの重を勝ち上がったイントロダクションがもう一頭だ。
こちらは重経験も重要だが、レッツサッチャーと僅差の中山マイルが5F58.9のハイラップ。これを猛然と追い込んできた終いにフェアリー適性大と見た。
確かにオメガハートロックは強いと思うのだ。終いの伸び具合から中盤を比較してみると、こちらも33秒台の上がりを、しかも新馬が出せる中盤ではないことがわかる。12.5-12.5は後々出世して間違いない数字だとは思うのだが、それだけに<フェアリーSは違うかなぁ>という気がするのだ。12.9-12.6から33.9で勝ち上がったエアアンセムは中距離で結果を出した。オメガもクラシックド本線で頑張ってもらいたい。
1800からシーロアが抑え。これはスピードリッパーとよく似たレース経験。