メイチ 高速マイル−ヴィクトリアマイル

マイル戦で唯一高速マイラーが中距離馬にアドヴァンテージを有する可能性が高いのがヴィクトリアマイルだと思っている。

たぶんアパパネがブエナビスタを負かしたレースだからだ。もちろんアパパネは一介のマイラーではない、三冠馬だ。それでも、ブエナビスタと比較すれば、スローでコロコロ負けるアパパネの本質はやっぱりマイラーだよなぁと思うのだ。

つまるところ、トップスピード持続型の高速マイラーを指名しようというのが僕のヴィクトリア。

だったらこれは桜花賞ではない、2013年阪神ＪＦが最もふさわしい。だからローブティサージュ。

たぶんローブにとって阪神牝馬はエポックになるレースだ。
とにかく行って、行ってで、失速するまで行ってしまわなければ気が済まなかったローブが、外を回って11.5のハロン平均から11.4に加速してみせたのである。これはハイレベルな加速なのだ。

もちろん直線の長さもタフさも増す府中で更なるパフォーマンスを期待できるかは未知だが、レッドリヴェールが前に出ても落ち着いていられるあたりからすると…と希望的観測は膨らむのだ。忘れたころのＧ1馬はヴィルシーナではなくローブでしょ。

相手は当然ホエールキャプチャ。前走の負荷を考えれば重馬場・57キロ・牡馬混合とどれをとっても<ココハハジケマスヨ>のサインにしか見えない。

スマートレイアーの阪神牝馬の驚異的な上がりは、実はあちこちで見かけるのである。僕がよく取り上げる鞍馬Sの加速もそうだし、レオアクティブの京成杯AHもそうだ。これを経験しちゃうとその後の未勝利路線が確定してしまうアブナイ加速だ。
まぁ、スマートレイアーは骨太の中距離馬だから、そこまでの不振にはなるまいとは思うが、それでも<出遅れても全然平気なモンダナ>なんて馬も陣営も思ってはいけないのである。

でもオッズを見ればここは相手は無用。ローブ単・複でおなかいっぱいです。