桜花賞仕様は幻か

スマートレイアーの阪神牝馬〜ヴィクトリアマイルをどう見るか。

細かくいうと

阪神牝馬は11.75-11.10
Ｖマイルは11.80-11.23

Ｖマイルでも序・中盤は阪神牝馬並には走っているのだ。でも弾けなかった。

だからそれは馬込みが苦手で・・・、ということらしい。そういえば愛知杯でもインでモゾモゾしている姿があった。

でも僕はそうは見ない。デビューからずっと見てきて、左回りはちょっととか、馬込みは苦手でとかいうレベルの馬とは思っていないからだ。

ではナゼ弾けなかった？
府中の馬場が阪神の馬場よりもタフだったからに決まっている。愛知杯の馬場もインのまんまで坂下まで来てしまってはそりゃ〜マズイですよ、武さん。高倉なら言うはずだ。

今春の府中はダービーもＶマイルも前残りの高速馬場だった。でも阪神牝馬の馬場はもっともっと高速に外差し馬場が作られていたわけだ。何故か？決まっている、翌日の桜花賞のためにだ。

そうでなければ、阪神1400ＯＰで２番目に速い終いのレースを出遅れのシンガリ一気が丸呑みにするなんてことは起きっこないのである。だからこの数字は額面通りに受け取ることができないのだ。

つまりそれはそのまんま翌日のハープスターにも当てはまる。桜花賞の終いが掛け値無しなら、オークスは寝てても勝てる。松田翁も川田もこれっぱかりも疑っていなかったと思う。

ブエナビスタ12.14-11.10
ハープスター12.08-10.97

ブエナビスタをはるかに凌ぐ数字を叩き出して、オークスの負けは想像できない。

このトップホースの２例が阪神-府中の馬場差を歴と証明しているではないか。

桜花賞は毎年外伸びの馬場で行われる。阪神は馬場をそのようにデザインする。でも今年は極端に過ぎたのかもしれない。
確かに、外有利を実践すれば桜花賞の経験はまんまオークスで生きる。桜花賞を好走することがオークスでの活躍を期待させる。桜花賞の上位馬はオークスでは１円もいらない！な〜んていうのよりずっと良いに違いない。クラシックレースとしての輝きを保つことができるわけだ。オークスのステップレースなんかであってはならないという関西競馬の鼻息さえ感じさせる。

それにしてもだ、ヴィクトリアマイルを勝ち負けするのに必要な前半のスピードは、遅くたって11.7の前半、できれば11.6を経験しておきたかったハズだ。武は何でまたあんなレースをさせたんだろうか？出遅れた武の目にはハッキリ桜花賞仕様のパンパンのヴィクトリーラインが見えていたと思う。でもそれは誘惑の甘い罠だと思えるんだよねぇ。ましてその武が乗れない。