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2014/08/30 00:52
新潟2歳S その3
初勝利で速い上がりを使ったということは瞬発力に秀でたものがあるということを表すことは事実だと思う。
ただし、府中の1800でも2000でも2歳戦の高速上りの8割以上ほぼ9割が新馬戦であるという点を見ても、勝ち馬の上がりが高速であるということはすなわち未成熟そのものを前提としているケースがほとんどなのではないか?
新潟2歳Sがクラシック色を強めようと、未熟を前提にした瞬発力は結句通用しないのでは?というのが僕の率直な意見。
32秒台の上がりを繰り出したハープスターにしろモンストールにしろ、初勝利の上がりはそれぞれ34.5、35.1。
モンストールの新馬は11.9-11.7、同年トウケイヘイローの新馬が11.9-12.1と失速傾向であることを考えればかなり優秀と言える。ちなみにサウンドオブハートの新馬が11.8-11.8、やっぱり強かったのね、という感じ。
で、このモンストールの本番が12.2-10.9だから、モンストールが弾けた理由は単純明快、序盤の負荷がズンと軽くなったから!にほかなるまい。
一方ハープスターは
新馬 12.5-11.5
本番 12.4-10.8
レース慣れを考えれば前半の0.1差はなんの問題も無いだろう、そして上りにおいては、急坂が無くなっちゃうわけだから、負荷はかなり軽くなったと想像できるだろう。
いずれにしてもこれら2頭のような負荷の<軽減実感>のようなものが無い限り、OPクラスで32秒台の弾けるような上りは望めないのではなかろうかと僕は思うのだ。
そうした点で中京コースである程度のレベルを経験しているということが、ストレートにアドバンテージになっているのではないかと想像しているわけだ。
特に中京1400mは終盤の負荷がマイル以上と同様で、しかも序盤のアベレージが圧倒的に速い。
グラフは中京2歳戦の加速平均を距離別に表したもの。左から1200・1400・1600・2000。
右肩上がりの中にあって、1400の加速傾向がもっとも低い。つまりいつも僕が言っている、中距離っぽい中京コースにあって1400はもっとも中距離っぽくないスピードレースになりやすいのだ。
だから他のコースであればまったく違ったであろうハープスターの新馬経験がなかなかにスピーディーなものであり得たのではないか?
ペースなんていうのは相手次第ではあるのだけれど、その辺の巡り会わせの幸不幸が若駒の運命を左右してしまうことはけっこうあるよな、といろんな例を見て常々思うことではあるのだ。
サトノアラジンだって、新馬の流れがもうちょっとゆったりしていたら、全然違う境涯だったろうなと本気で思うのだ。
いずれにしても、新馬で高速上りを披露した人気各馬は少なくとも序盤の負荷が増すことは間違いないと僕は思う!負荷は上がる・終いは切れろ・もっと切れろ、これは酷だ。
オープンハンマーヘッド芝・ダートともに更新しました。