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2014/11/23 11:54
逆襲!マイラーズ
思えば京都コースは設計当時には<坂のテッペンからスパートするとゴール直前で脚が上がってしまう>微妙な長さだったのではないか?だから京都の坂は<コッソリ上ってコッソリ下れ>な〜んてことが言われていたのでは?
2014年現在では坂の頂上からガンガン行ってほとんど失速しない2歳馬も毎年のように現れる。それくらい日本の競走馬のスピード性能は上がっている。
全馬が終い勝負!と思うコースだから序盤が白熱することが滅多にない。先週のサンマルクイーンの1000万マイルは1000m通過が62.2だ。もっとマジメにやれよ!
こういうのはたぶん馬にも解っていて、京都に来ると<今日は忙しくなくて良いわぁ〜>みたいな雰囲気がレース前から漂うのではないか?だから<お前ら、かかって来るなら命賭けで来いやぁ!>みたいなゴールドシップやオルフェは苛立っちゃうんじゃないか?彼らの京都におけるパフォーマンスの下がり方は単に<負ける>というより<壊れちゃった?>というのに近い。
そういう速くなりにくいレースでマイル戦を戦ったら<中距離馬が有利>は当たり前というのは、これまでもここで散々繰り返してきた自明の結論。
だから今年はトーセンラーからタガノグランパまで4世代のクラシック好走馬が揃い踏みだし、1800・2000に実績を持つ馬の方がマイラーやスプリンターよりもずっと多いメンバー構成になっている。
ここでちょっと目を転じて京都芝1400mに着目してみる。オープンハンマーヘッドで1番時計はリディルのスワンS01:19.4だが、2番目にタガノブルグの橘Sがあるのである。
11.9 - 10.9 - 11.1 - 10.8 - 11.6 - 11.5 - 11.8
序盤の4Fがなんと44.7、1000m通過が56.3という超スピードレース。3歳馬エライっ!
タガノブルグというのは助走にこれくらいのスピードが必要な<ジリ脚大魔王>なのである。だからスローの新潟マイルではお話にもならないのである。
それがNHKマイルでアワヤの2着に飛んできているのである。
12.0 - 11.0 - 11.6 - 12.0 - 11.8 - 11.3 - 11.5 - 12.0
じり脚にとって中盤が11.6から12.0へと落着いていくのはとってもツライ。そこから再加速というのが苦手なのだ。だから4角手前でタガノブルグはポジションをグイグイグイっと上げているのである。直線がやたら長くておまけに坂のある府中でこれはけっこう度胸がいるだろう。下手をすればゴール手前で燃え尽きてしまう。にもかかわらず、タガノが本当に伸びたのはゴールの直前。すんげージリっぷりに驚くが、テン乗りでこれをやってのけた鞍上に感心するのである。これはたぶん加速に関するサムシングを相当熟知していると見て間違いない。
プロなんだから当たり前と思うかもしれないが、これがなかなか理解できないのである。リーディングに届いた浜中だって<まだまだだなぁ>とため息がでちゃうことシバシバなのである。
際限が無くなっちゃうからハショルと、僕はコーセーの騎乗に期待しているのである。タガノで見せた彼の加速法は京都では極めて有効だし、グランプリボスにはそれに応える十分な資質がある。
もう一頭エクセラントカーブが特大の隠し玉。新潟日報 56.1、京成杯 56.7、江の島特別 57.0,
1000m通過が速くなれば実績最上位!ムーアのモチベーションがG1で上がることを期待する。
要するにミッキーにホウライが揃った今年はエーシンフォワードのようなスピードレースを期待したいのだ。あのレースの1000mが56.7。マイルが短距離戦であることを見せつけてほしい。何しろミッキーはマイル以上の距離を知らないのだから。
グランプリボス 単
ボス カーブ ワイド