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2014/12/05 22:44
葉牡丹賞
このところは
キングズオブザサン・トーセンヤマト・コスモオオゾラ、初勝利はみんな2000m。
しかも勝ったレースの5〜7Fのハロンタイムが
キングズ 13.4-12.7-12.9
トーセン 14.2-13.7-13.0
コスモ 13.2-12.9-12.4
つまりスローからズドンという加速の経験があった。各年次のエントリー馬の中でも相当スロー。
中山は内回りだし、開幕週でもあるから終いに脚をなくしてしまうということは無いのだけれど、急坂を越えてグイグイッとひと伸びするために必要な経験がたぶんスローからの急加速なのだと想像する。
それに比べて今年の京都2000mは滑らかな加速で速い時計の大安売りで、代表格のティルナノーグが紫菊賞で記録したのは5〜7Fが
12.9-12.8-12.1で最後方から差を詰めながら上り3Fがなんと33.1。
これが京都2歳Sで通用しなかったのは4角過ぎての直線だけの加速になったからだ。
瞬発力というのは極端に言うと垂直跳びのことだ。スローからドカンと行くのはこれ。京都では黄菊のベルラップが代表だろう。
一方ティルナの加速はホウキ星が尾を引くような加速で、スキーのジャンプに似ている。重要なのは助走のスピードで、速度を得て飛び出せば持続的な速度を得ることができるが、抵抗は極力小さいことがほとんど必須の条件になる。だから馬場が渋っても上り坂があっても大きなマイナスになってしまうし、速度が足りなければそもそも飛べない。
グランデッツァをはじめ、京都の時計持ちが他場で案外なのはこの辺の事情が大きい。助走にスピードが足りなければ大きく崩れてしまうのは自明だ。
トーセンバジルの前走もティルナと並んで伸びてきたわけだから、瞬発力型の加速ではない。
カカドゥの新馬は中盤が13.2-12.7-12.4、しかも稍重、パワー勝負。
勝ち上がった未勝利戦は中盤が13.1-12.4-12.2でつづく8F目のハロンタイムが11.3。2歳限定府中2000mで8F目11.3というのは11.1のカミノタサハラ、11.2のトーセンヤマトに次いで3位タイで、ちなみにタイはダブルゴールドとスピルバーグ。もうちょっと速い上がりを使えるようになれば大きいところも夢ではない水準にいると思う。
単・複。