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2015/01/30 00:56
驚異的な最終ハロンは差し馬が記録する!アダムスブリッジ
昨日見たように最終ハロンが超高速であるレースの勝ち馬はまず差し馬と考えて良い。
それだけに、コメート・シャイニングレイらの押し切り勝ちとそのハロンタイムの独自性が際立つ、とも言える。
最終ハロンが高速の流れというのはそのほとんどが3ハロン丸々がスパートになっている。それでいてほとんど失速しないというラップ構成は当然ながら瞬発力によって具現しているわけではない。これはジリ脚による持続型の加速によってもたらされるものだ。
例えばハンマーヘッドのL4という項目、これは上り4Fの時計なのだが、東京1800mの全クラスで上り4Fを速い順に並べると7番目にヴェルデグリーンが登場するが、最終ハロンを見るとヴェルデグリーンだけが11.0で抜けていることがわかる。言葉を変えると、ヴェルデグリーンは、4F丸々が最高速レベルのレースで、終いに失速せずに中断から丸呑みにできる脚質、ということになる。
ヴェルデの血統はダービー・オークス馬がテンコ盛りで、府中2400でこそ!と思われるが、実際に彼が重賞を勝つのは中山なのである。向こう正面の下りが背中を押してくれたことが今ではわかる。
後方からすべてを丸呑みにして失速もしないというケースは京都に多い。下り坂のアシストがこういう脚質には得難い味方だからということをずっと見てきた。
アダムスブリッジの若駒Sも同様だということは容易に想像できる。
1000m通過が61.8、12.9-12.3〜終い3Fが11.4-11.3-11.4、失速のないラップを最後方から大外イッキである。最終ハロンが11.4というあたりがレースレベルを物語っているが、和田ははじめから呑み切っているのである。強い勝ち方に見えるが昇級後の緊張度の段違いのレースで出来るワザでは無い。内回りだからと言って、クラシックの出走権を賭けたレースでわざと出負けなんてできっこないし、前の粘りも半端ない場面で大マクリもできまい。つまりこの先通用しない可能性が高い。
それよりもコメートの福島やカルナヴァレスコの中京の方が数段魅力的に僕には映る。チョット見ない数字だということをハンマーヘッドで確認していただきたいものです。