皐月賞後のアルアインとディープの会話。

皐月賞後のアルアインとディープの会話。

ディープ「アルアイン、おめでとう」
アル「お父さん、ありがとう」
ディープ「キミは今まで本当に厳しいレースを経験してきたね。デビューは内から大きく外へ進路を変え、千両賞では最内の狭い進路を抜けて勝ちきった。シンザン記念は抜け出そうとした時、進路が塞がれ危険な目に合ったね。それでもキミは怯むことなく差し返そうとがんばった。なるべくしてなった皐月賞馬だ」
アル「あのときは怖かったけど、負けたくなかったんだ。次の毎日杯では、また怖いことがあるのかもと思って、ゲートに入りたくなかったけど、松山騎手が大丈夫だよと言ってくれたんだ」
ディープ「キミにとって一番楽なレースになったね。ちなみにだけどね、お父さんは、あのレースを除いてぜ〜んぶ楽だったけどね。アッ、有馬記念はルメールにしてやられたけどちょっとした油断さ」
アル「ぼくはファンちゃんについていったんだけど、4コーナーでついて行けなくなって離されてしまったんだ。女の子だけど、あの子は強いよ」
ディープ「それにしてもよくあの位置から盛り返したね。今までの経験がすべて生きたレース振りだったね」
アル「でも9番人気ってビミョーだね。それにカメラさんが全然撮ってくれないんだ」
ディープ「そうなのかい。お父さんはいつも1番人気で、いつも撮られていたから、その気持ちはちょっと分からないなぁ」
アル「お父さん！ 自慢はダメだよ」
ディープ「そ、そうかい？ ダービーも松山騎手とがんばるんだよ」
アル「はい！ もう練習しているよ」