46件のひとこと日記があります。
2019/02/16 12:27
『馬きち四人衆!』
そう呼ばれていた学生時代…
学校近くの雀荘を根城に競馬新聞を切貼りして独自の予想紙を自主製作
校内はもちろん町内会掲示板にもゲリラ的に張出し遊びに明け暮れていた頃だ。
新幹線も開通していない時代、福島や新潟にも遠征し旅を共にした仲だった。
各自就職が決まり、それぞれの道を歩み1年に1回は再会する事にした
馬を見る目は俺が一番だと譲らない面々で情報が入り難い地方競馬で集まり
遠征費を賭けて勝負をする事となり水沢競馬場を選択した
史上初母子天皇賞制覇を果たしたテンメイが流れて来た事が理由だった…
社会人になると仕事関係を優先してしまい中々タイミングが合わず
次に再会したのが無敗で三冠馬が誕生するのか?
絶対王者のシンボリルドルフの菊花賞だった。
だが全く些細な事から京都競馬場の旧スタンドで離ればなれになってしまう…
前日の夕食時に学生時代に手本としていた小説の所在の行方を巡って口論となった
『陽気な馬券師』著者は直木賞作家の新橋遊吉
若い頃には回し読みは当たり前で私が現在でも所有しているのは第二部だけである…
この件に端を発してそれ以降は全員音信不通となってしまっている…。
が…先月の中京競馬参戦の帰路に名古屋駅のプラットホームで帰阪するため
新幹線に乗り込もうとした時に見覚えのある顔が降りてきたのだ
大混雑していたので人波に押され振り返える事が出来ず窓越しになった再会だが
彼も立ち止まり深々と頭を下げて見送ってくれた
「すまん」と呟いたように感じたのだ。
順調で無事であったら それで良い…
今度は笑顔で会話出来る事を夢みて!
奇しくも明日17日が新橋遊吉氏の命日で一周忌にあたる…
お互いに陽気に弔らおうではないか!
《続く…》