過去のお話　序章

わたしは小学校のころからいじめを受けていました。
中学生になっても高校生になっても、環境が変わっても常にいじめられました。
きっといじめられる素質っていうのかな？
いじめられる原因があったんでしょうね。

小学生の時は、わたしややたしの持ち物、机とかに触れると「バイキンがついた」
って言ってその手を他の人になすりつけてふざけるような事、小学生ではありがちかもしれませんが
そんなのは日常茶飯事で、中学、高校になるとさらにエスカレートして、暴力や、持ち物を隠される、お弁当に砂を入れられるとか毎日そんな感じでした。
修学旅行とかも仮病を使って行きませんでした。

わたしは、親に心配をかけたくなかったので、家では明るくふるまっていましたし、先生にもいじめられていることを悟られないように過ごしてきました。

高校1年の時、入学して早々いじめられてましたが、ある日、クラスの不良グループのリーダーみたいな男子が4日くらい休んでいて、先生があろうことかその不良男子の家にプリントを届けるようわたしに頼んできたのです。
わたしの下校ルートにその男子の家があったからなんですが、普通だったら仲良しじゃなきゃそんなこと頼んだりしないですよね？

しかも異性の家に届けるなんて、その先生頭おかしいんじゃないかと思いました。
わたしは頼まれたらＮＯと言えなかったので渋々引き受けたのですが、それが悲劇（？）の始まりだったようです。

わたしに一番ひどい仕打ちをし続けていた不良男子の家に、学校の連絡プリントを届けなくてはならない羽目になり、
仕方なくその不良の家に向かったのですが、家が近づくにつれて、心臓が痛くなって吐き気がして倒れそうでした。
それでも玄関のチャイムを鳴らしました。
「留守でありますように」との願いは叶わず、彼が出てきました。

「なんでテメーが家に来てんだよ！」と、驚いてました。
「せ・・・先生が・・・こっ・・これを」全然言葉が出なくて
「あ？なに？」と怒り始めたので怖くなってさらにどもり始めちゃって。
「玄関先だと変に思われるからとりあえず中入れ！」と家に中に引っ張り込まれました。

「あっ、やべぇ！カップラーメンのお湯わかしてたんだった！ちょっと待ってろ」と、台所に走って行ったので深呼吸して落ち着こうとしたら逆に過呼吸になって
玄関にへたり込んでしまいました。
「おい！マジかよ！なんなんだよ！」
しばらくして落ち着いてプリントを渡して帰ろうとしたら
「おい、宿題まで持ってきたのかよ！休んでんのに宿題っておかしいだろ！」
わたしに言われても・・・・
「おい、テメーが宿題やって行けよ！どーせ暇だろ！」
って、自分の部屋に連れていかれてなぜか宿題をやらされることに。
彼はカップラーメンを食べながらゲームしてました。
黙ってると気まずいから「具合悪くて学校休んだんじゃなかったの？」って話したら
「うっせーんだよ！関係ねーだろーが！ちゃっちゃとやれよ！」
さっき過呼吸で倒れたばっかりなのにひどい・・・

ゲームでうまくいかない場面になるとわたしにキレてきて
「早く帰りたい・・・逃げ出したい」ってずっと思って宿題をやりました。

次の日、彼は学校に出てきて「おい！今日も宿題やりに来い！」ってこっそり言ってきました。
「ええ！？」その日の宿題は苦手な数学があったし、また今日もあんな怖い思いをしに行かなくてはならないのかと具合が悪くなりそうでした

その日から、何か宿題が出るたびに学校の帰りに寄らなくてはいけないという決まりができてしまったのです

つづく